2015年04月01日
2丁あがり!
昨晩のこと。
食卓に着いて、茶碗と箸を持とうとしたときです。
「ちょっと、いいかな?」
突然、息子が声を発しました。
いつもは無口で、家族とは必要最低限の会話しかない無愛想な男です。
それが、家族がそろった食卓で、自ら話し出したのであります。
いきなり、僕と家内に緊張が走ります。
まさか、彼女が妊娠したとか~!!??
一瞬、良からぬ想像が脳裏を横切りました。
いやいや、息子に限って、そんなヘマはしないだろう。
長女だって、ちゃんと結婚してから妊娠したぞ!
おいおい、いったい改まって、何を話そうっていうんだい?
かーさん、お前は何か聞いてないのかい?
と横を見ると、彼女の顔も引きつっています。
2人して、固唾を呑みながら、次の言葉を待ちました。
「えー、なんだか、照れるな。えーと……」
おいおい、じらすなよ。なんなんだよ。早く言えよ!
「えー、お父さん、お母さん、今日までありがとうございました」
????? なんだ? 結婚式の花嫁のスピーチみたいじゃないか?
「学校も出してもらって、いろいろ迷惑もかけたけど、明日から社会人になります。長い間、本当にありがとうございました。まだ、しばらくお世話になるけど、よろしくお願いします」
こんなとき、親って、どんな顔をすればいいんでしょうか?
僕は、こんなことを親に言ったことがありませんから、オヤジを見て学習をしていません。
どうリアクションをしていいのか、まったく分かりません。
あまりの突拍子もない出来事に、ハトが豆鉄砲をくらったように固まってしまいました。
家内は、ニヤニヤと微笑んでいます。
女親って、偉いですね。素直に喜んでいるんですから。
「頑張ってね」
そう、言葉を返しています。
それに引き換え、僕ときたら、
「おお、そうかそうか、明日から出社か・・・」
そう言っただけで、飯を食いだしてしまいました。
まったくもって、真面目な男であります。
僕が彼の年齢のときは、プー太郎(無職) で、路上で歌をうたったり、劇団で大声を上げたり、時々アルバイトをして旅に出たりしていた、ろくでもない若者でしたからね。
反面教師っていうやつですかね。
でも、これで嫁いだ長女に次いで、長男が今日から社会人になりました。
2丁あがり!
あと残るは、来週から高校に通う次女1人です。
子育ても、終盤を迎えました。
がんばんべえ~!
Posted by 小暮 淳 at 17:08│Comments(4)
│つれづれ
この記事へのコメント
<日本の正しい息子とオヤジの関係>だと思いますヨ。
Posted by 反保 at 2015年04月01日 18:49
ステキな息子さんですね。きっと、お父さんがステキなんでしょうね。
Posted by 優・寛の母さん at 2015年04月01日 19:57
息子さん本人もきっとシャイだし照れ臭いけど、今、言わなければけじめをつけられなかったじゃないかと思います。
しっかりと男親の背中を見て来たんです。
読んでいる僕さえ目がかすみます。
しっかりと男親の背中を見て来たんです。
読んでいる僕さえ目がかすみます。
Posted by 桜井 at 2015年04月02日 06:42
反保さんへ
そうなんでしょうか?
反面教師に育てられた結果のようですよ。
でも肩の荷が、少し下りました。
優・寛の母さんへ
お父さんは、ただのぐうたらオヤジです。
放任主義の親を見て育った結果、自立の道を選んだようです。
桜井さんへ
男親って、無力ですね。
いつも、そう感じています。
言葉にならない言葉が、なんて多いことか・・・
そうなんでしょうか?
反面教師に育てられた結果のようですよ。
でも肩の荷が、少し下りました。
優・寛の母さんへ
お父さんは、ただのぐうたらオヤジです。
放任主義の親を見て育った結果、自立の道を選んだようです。
桜井さんへ
男親って、無力ですね。
いつも、そう感じています。
言葉にならない言葉が、なんて多いことか・・・
Posted by 小暮 淳
at 2015年04月02日 11:53
