2015年07月08日
妙義温泉 「妙義グリーンホテル」
百聞は一見にしかず!
噂にたがわぬ絶景に、見惚れてしまいました。
昨日は、妙義温泉の「妙義グリーンホテル」に泊まってきました。
いや~、参りました。
ゴルフ場に併設しているホテルだからって、あなどってはなりません。
通された9階の角部屋からの景色は、まるで水墨画を見ているよう。
低く垂れ込んだ雨雲のじゅうたんから顔を出した、奇岩が連なる妙義山の全景を一望!
眼下に目を向ければ、一面のグリーン。
この雨の中、ゴルファーたちがプレーを楽しんでいます。
しばし、ビールを片手に、刻々と表情を変える妙義山の雄姿を眺めていました。
泊まってみて驚いたのは、景色だけではありません。
平日の悪天候だというのに、その宿泊客の多さ!
取材に応じてくれた支配人代行の藤原雅和さんによれば、「ゴルフ客は3割未満」だと言います。
ほとんどの客は、観光目的か温泉目当てとのこと。
世界遺産になった旧富岡製糸場や群馬サファリパークが近いということもありますが、人気の秘密は利便性だけではありませんでした。
県内客が3割を占め、その半分は、なんと!地元の客だといいます。
富岡市民や安中市民ということです。
「どういうこと?」 と問えば、藤原さんいわく、
「リラクゼーションに来ています」
そう、近場の温泉施設に泊まって、のんびりと命の洗濯をしているのです。
これって、現代の湯治場ですよね。
1泊2食、7,500円~(税別) というリーズナブルな価格も、リピーターを生んでいるようですよ。
今までにない、リゾートホテルの活用術に感心してしまいました。
で、湯治客(?) が目当ての温泉が、これまたビックリ!
二酸化炭素を含む炭酸水素塩泉なのですが、アルカリ度を示すpH値は7.1と中性。
なのに、湯はトロトロのツルツルで、まさに全身にローションを塗りたくっている感触なのです。
え、なんで? と、分析書を見れば、なななんと! ナトリウムイオン濃度が12,000㎎を超えているではありませんか!
これって、海水の10倍の濃度なんですってね。
もちろん、源泉のままでは強過ぎるため加水されていますが、それでも “トロツル感” は尋常ではありません。
「常連の方は、みなさん、この浴感を気にって来られます」
とは、むべなるかな。
毎日、入浴だけに通ってくる地元民もいるそうですよ。
ん~、お見それしました。
つくづく、群馬の温泉は奥が深いと思います。
Posted by 小暮 淳 at 22:04│Comments(0)
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