2015年12月05日
下仁田温泉 「清流荘」⑦
今が旬!
下仁田ねぎを食べに行ってきました。
昨年僕は、『下仁田ねぎの本』(上毛新聞社) を執筆しました。
この本では、群馬のブランドねぎである下仁田ねぎの由来から歴史、風土、栽培方法、料理の種類まで多岐にわたり取材しました。
生産農家、割烹料理店を訪ね、余すところなく下仁田ねぎの魅力を紹介しています。
そんな中で、やはり特筆すべきは、温泉旅館でありながら下仁田町(群馬県甘楽郡)認定の 「下仁田葱の会」 会員農家でもある下仁田温泉 「清流荘」 の存在です。
だって、下仁田ねぎに限らず、米以外はすべて約7,000坪という広大な敷地内で産地直送している自給自足の宿なのであります。
僕は、ここの宿のことを著書では “地産地食のもてなし” と表現しています。
と、いうことで、昨晩は、今が旬の採れ採れの下仁田ねぎ料理を食べに、「清流荘」 に泊まってきたのであります。
といっても、取材ではありません。
ま、ひと言で言えば、忘年会です。
出版関係者と宴に興じてきました。
ヤマメの炭火焼き、コイのあらい、コンニャクの刺身、シャクシ菜のごま和え、鹿肉のステーキ、猪肉のぼたん鍋・・・
もちろん野菜はすべて敷地内の畑で採れたもの、魚は養殖池、鹿も猪も牧場で飼育しています。
さらに、炭火焼きで使用する木炭までもが、敷地内の炭焼き小屋で焼いたものです。
もう、これ以上の地産地食はありませんって!
そして、主役の登場です。
下仁田ねぎは、ぼたん鍋にも入っていますが、「ねぎぬた」 でいただくと、下仁田ねぎ独得の甘みを直に味わうことができます。
そして、僕が一番お気に入りなのが、「かき揚げ」 であります。
ほんのり下味が付いているので、塩も天つゆも使わずに、バリバリとそのまま豪快にパクつきます。
<大きく切った下仁田ねぎとニンジンに、塩を少々。粉は温泉水で溶く。下仁田温泉の源泉は、全国でも珍しい炭酸泉。ゆえに、ふっくらとやわらかく揚がる。外はサクサク、中はしっとり。口の中いっぱいに、ネギの風味とうま味が広がり食欲が増す。>
( 『下仁田ねぎの本』 より)
もちろん、酒は地酒の 「妙義山」(聖徳銘醸)。
スッキリした喉越しの切れの良さが、ネギ料理には実に合うのです。
Posted by 小暮 淳 at 15:15│Comments(0)
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