2016年02月17日
ため息のシーズン
「良かったですね。文春のおかげで」
ブログを読んでいる友人からかけられた言葉です。
※(2016年2月9日 「sentence spring」 参照)
彼もまたフリーランスで働く、その日暮らしの自由人です。
同じく綱渡りのような人生を送っているからこそ出た言葉なんでしょうね。
そんな僕らにとって年に1度、厳しい現実を突きつけられる時期がやって来ました。
そう、確定申告です!
フリーで仕事をするようになって、ちょうど20年。
20回目の確定申告となります。
貧乏ヒマなしで、いつも支払いに追われているイメージの強い僕ですが、過去にはハブリのいい時だってあったのですよ。
事務所を借りちゃって、毎夜毎夜、ネオン街へ繰り出していたようなバブリーな時期がね。
でも所詮、泡は泡なんです。
風が吹いたら、フワ~ッと飛んで、プチプチって弾けて、消えてしまいました。
「あの時、ちゃんと貯金しておけば良かったのに。バカだ!」
なーんて、家人には今でも言われますが、それは無理というものです。
あの頃の僕は今よりも、もっともっと好奇心が旺盛で、「なんでも見てやろう!」 ってな勢いで、海外やら離島やらへ出かけていたのであります。
いずれ、それが体験という財産になるだろうと……(今でも、そう思ってますが)。
でもね、家人には内緒ですが、あの時、バブルの泡を吹き飛ばしたのは時代ではなく、何を隠そう僕自身だったのです。
「自分が書きたいものを書きたい!」 ってね。
お金になるから頼まれた仕事をするのではなくて、自分でなければできないこと、そして形として残る仕事をしたいと、そのときの環境を自ら放棄したのです。
その数年後、僕は温泉をめぐり出します。
そして代償として、安定を手離したのでした。
さて、今週から電卓に向かい、確定申告の準備に着手しております。
が、もうすでに脱力感を感じています。
最終的な収支計算はまだですが、今年も例年並みの所得であることは間違いありません。
「今年こそは頑張ろう!」
と、毎回、同じことを思うのですが、一向に懲りないのであります。
ふーーーう!
ため息のシーズン到来です。
Posted by 小暮 淳 at 12:30│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
そろそろ 小暮様の本は
翻訳して 海外で発売し 活動する時期かと?
翻訳して 海外で発売し 活動する時期かと?
Posted by momotaka at 2016年02月18日 12:14
momotakaさんへ
翻訳ですか?
確かにオリンピックに向けて、群馬の温泉をPRするにはいいですね。
県の観光関係のみなさん、お考えになってはいかがでしょうか?
翻訳ですか?
確かにオリンピックに向けて、群馬の温泉をPRするにはいいですね。
県の観光関係のみなさん、お考えになってはいかがでしょうか?
Posted by 小暮 淳 at 2016年02月19日 01:02