2016年02月25日
バキッとバキバキ
ちょっと驚いています。
ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんが、息子さんのゲーム機を壊した話題です。
なんでも彼女のツイッターが炎上したんですってね。
実は僕、こんなに話題になる前に、高嶋さんが書いた新聞のコラムを読んだんです。
タイトルは 『ゲーム機バキバキ事件』。
息子さんが約束を守らなかったから、カーッとなってゲーム機を 「バキバキ」 と折ってしまったエピソードを、壊れたゲーム機の写真付きで紹介していました。
で、その時、思ったんです。
「あっ、オレと同じだ!」ってね。
僕もかつて、娘のゲーム機を壊したことがありました。
ま、高嶋さんほど激しくありませんけど、「バキッ」 くらいに。
やっぱり原因は、「ゲームは宿題が終わってから」 という約束をやぶったからです。
多かれ少なかれ、親なら子育ての過程で似たようことをしているのではありませんか?
もちろん、愛情のある “しつけ” の範疇での荒業であります。
ところが、このエピソードがネット上で賛否両論の物議をかもしているというのだから驚きです。
当然、肯定派の意見も上がっていますが、テレビのワイドショーなどでは教育評論家などが出てきて、「やりすぎだ!」 「物を大事にしない」 などと否定派の意見が目立っていました。
確かに言われてみれば、“壊す” という行為は、やりすぎかもしれないし、物を大事にしていないと言われれば、そのとおりであります。
でも、それって一般論であって、家庭によってしつけの仕方は違うし、子どもの性格やタイプも異なるので、絶対に間違っているということではないような気がします。
だって昔の親は、こんなものじゃありませんでしたよ。
うちのオヤジなんて、「そんなに勉強が嫌いなら、みんなヤメちまえー!」 って、本をやぶかれたり、捨てられたりしましたからね。
ま、僕はその程度でしたが、アニキは手足を紐で縛られて、押入れに突っ込まれていましたもの。
いえいえ、うちだけではありませんよ。
友だちの家に遊びに行ったら、そいつが庭木にロープで縛り付けられていたことがありました。
「おまえの父ちゃん、怖いなぁ~」
って言ったら、
「違うよ、母ちゃんだよ」
だって。
さらに、僕がロープをほどいてやろうとすると、
「やめてくれ、そんなことされたら、後がもっとコワイんだよ」
ですって。
結局、その日は友だちと遊べませんでした。
時代なんですかね?
いま、そんなことをしたら 「虐待だ!」 なんて言われて、通報されちゃいます。
かなり乱暴だけど、大らかだった昔が良かったのか?
なんでもかんでも、世間の目を気にしながら生きている今のほうが平和なのか?
むずかしい世の中になりました。
Posted by 小暮 淳 at 22:39│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
まったくご意見には大賛成であります。
大切なことは子供に対する愛情があるかないか?ということでしょう。
愛情と甘やかしの違いがはっきりしない時代なんですね!
私の左足の甲には大きなお灸のあとが今でも残っています。
悪いことをして母親にいただいたものです。
今でもピカピカ光っています。
大切なことは子供に対する愛情があるかないか?ということでしょう。
愛情と甘やかしの違いがはっきりしない時代なんですね!
私の左足の甲には大きなお灸のあとが今でも残っています。
悪いことをして母親にいただいたものです。
今でもピカピカ光っています。
Posted by 気まぐれ爺さんの日記 at 2016年02月26日 08:22
気まぐれ爺さんの日記さんへ
昭和のオヤジは恐かった。オフクロは強かった。
なんだか平成の世になって、家庭の中の善と悪が、あいまいになってきたように思われます。
今となれば、怖いオヤジで良かった。強いオフクロで良かった。
昭和のオヤジは恐かった。オフクロは強かった。
なんだか平成の世になって、家庭の中の善と悪が、あいまいになってきたように思われます。
今となれば、怖いオヤジで良かった。強いオフクロで良かった。
Posted by 小暮 淳
at 2016年02月27日 17:47
