2016年04月15日
ムヒカ語録
<人間の不幸は過去を後悔し、未来を心配することから来ている>
この言葉を覚えていますか?
ベストセラー 『嫌われる勇気』 の著者で、哲学者の岸見一郎氏の言った言葉です。
※( 2016年3月27日 「理想の生き方」 参照)
同じことを言った人がいました。
先日、来日したウルグアイ前大統領のホセ・ムヒカ氏です。
<幸せになるには将来を恐れないこと>
氏は “世界一貧しい大統領” なんて呼ばれていますが、このことについても講演で、こんな風に語っていました。
「私は決して貧しくない。質素を好むだけだ」 と。
今回の来日のテーマは、「日本人は本当に幸せですか?」。
その問いかけは、消費することにより経済大国となったアジアの小さな国に、今、大きな疑問を投げかけています。
「この社会を形づくる市場経済というものからは倫理、とくに哲学が分離してしまった。市場によって、私たちは組織だった社会に生きるようになったが、それは人々に浪費を強いるシステムでもある。何かを買うために生きる。浪費し、消費することが不可欠な社会になってしまった」
そして、こう釘を刺します。
「お金で物を買っていると思うだろうが、実は自分の人生の一定の時間と引き換えているのだ」
さらに、こうも言い切ります。
「お金のために自分の人生をぶち壊していいのか!」
氏は講演の最後に、日本の若者にメッセージを告げました。
「 “貧乏とは、多くの物を必要とすること” という言葉を覚えておいてほしい」
質素を好み、多くの物を必要としない氏は、実は “世界一豊かな大統領” だったのです。
Posted by 小暮 淳 at 10:30│Comments(0)
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