2016年08月18日
赤い札 青い札
我が家の庭には、7本のヒマワリが大輪の花を咲かせています。
どれも丈は、すでに僕の身長より高く、一番大きな花は30cmほどに成長しました。
夏空の下、元気一杯に咲き誇っているヒマワリの花を見上げていると、遠い日の夏休みがよみがえってきます。
「こーぐれくーん、あーそーぼー!」
宿題をしていると、外から友だちの声が聞こえます。
僕は、今すぐにでも遊びに行きたくて、うずうずしているのですが……。
「ごめんね。ジュンは今、勉強中なのよ」
そう言って、オフクロが友だちを帰してしまいます。
とても悔しいのですが、でも、その逆もあるのです。
いつからだったのでしょうか?
一学期の終わり、夏休み前になると、クラス全員が札を作ることになりました。
片面に赤い色紙、もう片面には青い色紙を貼ります。
短冊のような札の上に、穴を開けます。
「いいですか。勉強中は赤い札を出すんですよ。勉強が終わったら青い札にしておきます」
先生に言われるままに、全員が夏休みが始まると、家の玄関に札を吊るしました。
「ああ、赤い札だ! せっかく来たのになぁ~」
「○○くんち、青い札だったぜ! ヤツは遊べるよ」
そんなゲームのような毎日が、1ヶ月間続くのでした。
基本的に、午前中は赤い札、午後に青い札が出ている家が多かったと記憶しています。
「午前中の涼しいうちに、宿題を済ませちゃいなさい!」
誰もが、そう親に言われていたからだと思います。
当時(50年近く昔)、真夏でも30℃以上になる日なんて、何日もなかった時代です。
日差しのまだやわらかい午前中は、とてもしのぎやすかった記憶があります。
カタコトと首を振る扇風機
時おり聴こえる風鈴の音
ツクツクボウシの声
絵日記、縁側、朝顔、蚊取り線香……
遠い日の夏休み
なんで、あんなにも楽しかったのでしょうね。
Posted by 小暮 淳 at 12:42│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
夏の定番はこれ!
「ひと雨くれば…」 小柳ルミ子
日本一心に浸みる歌、大事にしたい風情です。
「ひと雨くれば…」 小柳ルミ子
日本一心に浸みる歌、大事にしたい風情です。
Posted by 田中課長 at 2016年08月19日 08:28
田中課長さんへ
ご無沙汰しています。
お元気でしたか?
僕の場合、ちょっとマニアックなのですが、夏が来ると口ずさむ歌は、太田裕美さんの 『遠い夏休み』 という曲です。
♪ あの夏あなたはランニングシャツ 小川でサワガニ捕って遊んだ ♪
誰にでも思い出とリンクした忘れられない歌があるものですね。
ご無沙汰しています。
お元気でしたか?
僕の場合、ちょっとマニアックなのですが、夏が来ると口ずさむ歌は、太田裕美さんの 『遠い夏休み』 という曲です。
♪ あの夏あなたはランニングシャツ 小川でサワガニ捕って遊んだ ♪
誰にでも思い出とリンクした忘れられない歌があるものですね。
Posted by 小暮 淳
at 2016年08月19日 17:25
