2016年11月16日
伊香保温泉 「徳田屋旅館」
爆睡13時間!!
日頃の疲れがドッと出たようで、昨晩は、まさに死んだように、こんこんと眠り続けました。
でも理由は、それだけではありません。
久々に、ホッとやすらぐ宿にたどり着いたのです。
いい旅館って、一瞬で分かるものなんですね。
坂の途中に、形の良い松の木が一本……。
奇をてらうでもなく、「旅館 徳田屋」 の看板がかかるだけ。
玄関の戸を開ければ、昔ながらの宿屋風情が漂っています。
そして、
「あ~ら、もう着いたの。いらっしゃ~い!」
と、たっぷりの笑顔と、甲高い声の割ぽう着姿の女性。
噂で聞いていた名物女将の田中明子さんが、元気いっぱいに登場!
それだけで、ホッと肩の荷が下りたように、体が軽くなりました。
そして、「待ってました!」 とばかりに、しゃべくりまくる機関銃トーク!
こういう女将さん、僕は嫌いじゃないんですね。
どちらかというと、好きです。
だって、一発で腹の中が見えますもの。
「でも、ちょっと女将さん、待ってください。とりあえず、荷物を部屋に置いてきますから。その後、ゆっくり話を聞かせてください」
と、この場はあいさつだけして、一度、旅装を解きに部屋へ。
徳田屋旅館は、昭和51年(1976) の創業。
伊香保生まれで、伊香保育ちの女将さんが、脱サラをしたご主人と始めた宿です。
女将さんの父親の名前が 「徳志」、ご主人の苗字が 「田中」。
「それで、両方から一字ずつ取って “徳田” なのよ。よく、田中なのに、なんで徳田なんだ?って言われるけどね。アッハハ!」
と、豪快に笑い飛ばします。
いいな、いいな。なんか、こっちまで楽しくなってきましたよ。
「私、これでも緊張していたのよ。だって、ライターさんから取材を受けたことなんてないからね。でも良かった~! 小暮さんが、こんなにも気さくな人でさ。安心したよ」
いえいえ、女将さんこそ、素朴で飾らず、聞かないことまで何でも話してくれて、本当に久しぶりに気持ちのいい取材ができましたよ。
創業以来40年間、継ぎ足し継ぎ足し守ってきた秘伝のタレで、じっくり煮込んだ名物の 「角煮」 のうまかったこと!!
湯上がりのビールが進みます。
部屋にもどって、ゴロンと横になり、テレビのサッカー中継を観ているつもりが、うとうと…うとうと……
あっと言う間に、白河夜船を漕ぎ出していました。
翌朝、なかなか朝食に下りて来ないものだから、心配した女将さんに起こされてしまいました。
それほどまでに、居心地の良い宿だったのです。
いい宿は、眠くなるのであります。
Posted by 小暮 淳 at 18:28│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
小暮さん、お疲れ様です。寝る子は育つ。アッハハハ(^.^) よかったですね、いい宿に巡り会えて。私も德田屋旅館さんは以前より気になっていた宿‥口コミのいい宿ですね。内容はお料理は当然ですが、女将さんやスタッフのもてなしが…。小暮さん、うれしい宿じゃありませんか!私みたいに売上に貢献出来ない客に対して‥適当にあしらう女将や社長、支配人や従業員は悲しいかなウンザリする程見て来ましたが…(泣) 私も近い内に小暮さん同様爆睡しに德田屋さんにお邪魔しようっと 小暮さんの紹介でと言えばお銚子1本サービスありでしょうか?(笑)
Posted by 水上のなべちゃん at 2016年11月16日 20:17
水上のなべちゃんへ
お恥ずかしい!(笑)
でも、本当に良い宿は眠くなるものです。
なべちゃんの言うとおり、ウンザリ宿が多い中、久々に出会った“真のもてなし”を感じる宿でした。
ぜひ、行ってみてください。
お銚子が付くかどうかは、分かりませんけどね(笑)。
お恥ずかしい!(笑)
でも、本当に良い宿は眠くなるものです。
なべちゃんの言うとおり、ウンザリ宿が多い中、久々に出会った“真のもてなし”を感じる宿でした。
ぜひ、行ってみてください。
お銚子が付くかどうかは、分かりませんけどね(笑)。
Posted by 小暮 淳
at 2016年11月17日 10:30
