2018年06月10日
相間川温泉 「ふれあい館」⑤
楽しい時間というのは、あっという間に過ぎ去って行くものであります。
それでも、たまには、こんな日がないと……
昨日は、自分にご褒美をあげました。
取材でも、仕事でもない、純粋に温泉に入り、気の置けない仲間たちと酒を酌み交わしてきました。
相間川温泉(高崎市倉渕町) の一軒宿、「ふれあい館」。
拙著 『西上州の薬湯』(上毛新聞社) の表紙となった温泉宿です。
幾度となく取材で泊まっていますが、今まではすべて宿泊施設のある本館でした。
今回は、併設されている市民農園 「クラインガルテン」 の中にあるログハウスに泊まってきました。
プロジェクトK主催による、バーベキュー大会です。
僕は、5年ぶりに参加しました。
というのも、毎年この時期の土日に開催されていますが、週末は親の介護のため、泣く泣く欠席を続けていたのです。
でも今年は幸か不幸か、オフクロはリハビリ施設に入院中だし、運良くオヤジもショートステイが取れたので、久しぶりの参加となりました。
「プロジェクトK」 とは?
読者なら、ご存じだと思いますが、群馬県を中心に県内外で活動するフリーランスのクリエーター軍団です。
ライターやカメラマン、デザイナー、イラストレーターら約20人で構成されています。
ま、ひと言で言えば、組織に属せないアウトローの集まりです。
だから気心も知れています。
苦労話も共有し合えます
まさに、友人・知人というよりは、“仲間” なのであります。
午後3時、バンガロー前のバーベキュー会場に、9人の男女が集まりました。
少し遅れた僕が着いた頃には、炭火をおこし、鉄板の上では、上質の牛肉が音を立てていました。
「あれ、みんな早いな~」
といえば、「私なんか、2時半に来ちゃいましたから~」 とイラストレーターの I 女子。
すでに、紙コップでワインを飲んでいます。
平均年齢は、たぶん、50代半ばだと思います。
内訳は、60代3人、50代4人、40代1人、20代1人。
20代のF君(カメラマン) は、父親の後を継いでメンバーになりました。
午後7時、バーベキュー会場を片付けて、いったんバンガローに戻り、各々タオル片手に浴室棟へ。
今日も今日とて、黄金色に光り輝く、濃厚な湯をたたえています。
「湯が茶色いのは、鉄分ですか?」
と、建築家のY君。
「ですね。それと、塩分が濃厚だから、ちょっと、なめてみて」
「本当だ、しょっぺ~!」
さらに油分が多く、ほのかに重油のような臭いも漂います。
まさに、西上州(群馬県西部) を代表する薬湯であります。
でも、長湯は禁物です!
塩分と鉄分の多い湯は、体感温度が低く感じられるという特徴があります。
ついつい長湯が過ぎて、湯あたりをする浴客が後を絶たない温泉なのです。
「夜風が気持ちいいね」
とカメラマンのS君が、森の中の小道を歩きながら、しみじみと言いました。
彼は、僕の50年来の友人です。
誕生日が来て、ひと足先に還暦を迎えました。
「淳ちゃん、ダバダ飲んでよ、ダバダ!」
「ダバダ? なんだい、そりゃ?」
「四国の焼酎だよ。おいしいんだから、飲んでよ!」
「きーーー、効くねぇ~~!! でも、うまい!」
「でしょ、でしょ!」
ロックでいただく焼酎に、気も大きくなり、昔見ていた夢のつづきが饒舌に語られ出したのであります。
良き湯、良き酒、そして我に、良き仲間あり。
Posted by 小暮 淳 at 12:36│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
マロパパ先生
横から失礼いたします・・・・ダバダは、たしか、「栗」焼酎だと思います。
(^^)/ ダバダ火振。ダバダバダ・・・♬ダバダバダ・・・・♬
しつれいしましたっ
横から失礼いたします・・・・ダバダは、たしか、「栗」焼酎だと思います。
(^^)/ ダバダ火振。ダバダバダ・・・♬ダバダバダ・・・・♬
しつれいしましたっ
Posted by ムク at 2018年06月10日 18:33
ムクさんへ
えっ、そうだったんですか!?
それは、失礼しました。
でも、すーっと鼻に抜けるおいしさでした。
えっ、そうだったんですか!?
それは、失礼しました。
でも、すーっと鼻に抜けるおいしさでした。
Posted by 小暮 淳 at 2018年06月10日 22:57