2018年09月24日
白髪ロン毛同盟
「髪を染めれば、10歳若く見えるのに」
親しい友人や知人から、そう言われることが多々あります。
僕は2年前の春から、毛染めを止めました。
なぜか?
答えは簡単です。
面倒臭いからです。
それと、以前から “ありのままの自分” であることへの憧れがありました。
ただ、その決意には時間を要しました。
その理由は、トラウマです。
その昔、友人を傷つけてしまったことへの贖罪として、髪を染め続けていました。
また、チビ (40歳を過ぎてから生まれた次女) のためにも、“若いお父さん” でありたいと思ったことも事実です。
そのこともあり、僕は家族の前で 「毛染め宣言」 をしたのでありました。
チビが、成人するまでは、染め続けると……
※(詳しくは、当ブログの2012年3月27日 「白髪へのトラウマ」 参照)
ところが2年半前、居ても立ってもいられなくなってしまったのです。
きっかけは、毎年、新年になると故郷の前橋で、個展を開催している画家の友人の存在でした。
彼は小学校の同級生ですから、かれこれ半世紀のつきあいになります。
子供の頃も遊びましたが、大人になってからは一緒に旅をしたり、また僕の著書を彼がプロデュースしてくれたこともありました。
僕は毎年、彼の個展には必ず、祝いの酒を持って駆けつけています。
もちろん、年々、彼の頭髪が白くなっていることには気づいていました。
でも、前の年までは、何も感じませんでした。
「彼は自然に逆らわず、ありのままに老いを受け入れているのだな」
その程度に思っていました。
でも、その年は違いました。
「よっ、いつもありがとう!」
個展会場で僕を迎えた彼の髪は、シルバーに光り輝き、長い髪がサラサラと揺れていたのです。
カ、カ、カッコいい~!!
その時、僕は決意しました。
「毛染めは止めた」 と!
先日、新聞を読んでいたら、こんな見出しを見つけました。
『白髪増えていく自分が楽しみ』
40歳過ぎの女性たちの間で、ひそかに白髪染めを止める人が増えているとの記事でした。
40代で白髪染めを止めたナレーターの近藤サトさん(50歳) は、こんな風にコメントしています。
<PTAに行く機会もなくなった。潔く老いを受け止めようと白髪染めを卒業した>
<60歳の時に 『いつまでも若いね』 って言われるより、『いい年の取り方をしているね』 って言われたい>
<(白髪が増えることは) 老化ではなく 「人としての成熟」 と捉えるよう提案し、これから白い部分が増えていく自分の写真を見るのが 「楽しみ」 >
さあ、毛染め症候群のみなさん、いかがですか?
僕らと同じ 「白髪ロン毛同盟」 に加わりませんか?
まずは一度、勇気をふるって、お試しを!
気が楽になり、老いることが楽しくなりますよ。
Posted by 小暮 淳 at 12:56│Comments(0)
│つれづれ