2018年11月23日
酒のためなら何処までも
「なんで、こだわるの?」
と問われれば、
「酒が好きだから」
としか答えようがありません。
群馬という地方で暮らす以上、車は手放せません。
仕事に、レジャーに、日々の生活に、車は最低必要条件なのです。
だから、のん兵衛には困ります。
“飲んだら乗るな、乗るなら飲むな”
社会ルールに従えば、不便を覚悟で、公共交通機関と徒歩を利用するしかありません。
僕は2006年から 「ちいきしんぶん」 という高崎市のフリーペーパーに、車を使わない旅のエッセイを連載しています。
山を登り、里を歩き、滝や渓谷をめぐるシリーズは、2011年に 『電車とバスで行く ぐんまの里山てくてく歩き』(上毛新聞) という書籍として出版されました。
おかげさまで、すぐに増刷され、今でも春と秋の観光シーズンには書店の特設コーナーに陳列していただいています。
なぜに、長きにわたり読者に愛されているのか?
それは “不便な旅” を楽しみたいからに、ほかなりません。
ま、僕の場合、不便を楽しみたいからではなく、酒が飲みたいからなのですが、結果、不便も一緒に楽しんでいます。
昨日は丸一日、JRと私鉄の電車を乗り継いで、往復1時間半も歩いて、酒を飲んで来ました。
今回のテーマは、“晩酌” です。
これからの寒い季節、やっぱ熱燗が恋しくなります。
燗をするとなれば、やっぱ甘口の酒です。
県内でも唯一、もち米を使って甘口の酒を造っている酒蔵があるというので、訪ねてきました。
冷えた体に染み渡る、燗の酒!
酒自体に味があり、つまみが無くてもクイクイといけてしまうのが、甘口のなせる技です。
淡麗や辛口の酒が多過ぎると、お嘆きの貴兄、世の中捨てたもんじゃありませんぜ!
まだまだ晩酌専用の硬派な酒を造り続けている蔵人が、群馬にはいるんです。
ちょっぴり試飲が過ぎてしまい、ほろ酔い千鳥足で歩き出しました。
無人駅で電車を待つ間の風の冷たさが、いいのです。
「さ~、夕陽が沈むぞ~! 本番は、これからだ~!!」
と、カメラマン氏と連れ立って、夜の街へと繰り出したのでありました。
※次回 『群馬の地酒 ほろ酔い街渡(ガイド)』 は、「ちいきしんぶん」 12月21日号に掲載されます。
Posted by 小暮 淳 at 12:00│Comments(2)
│取材百景
この記事へのコメント
もしかして‥桂川吟醸燗55℃でしょうか?? 間違えてたらご免なさい! 草津のホテル売店で見たものですから。
私も甘口の酒は嫌いではありません。小暮先生の様に酒豪では無く、たしなむ程度ですが(笑)日本酒は大好き。 でも草津も四万も若者が多くなりました。カップルも目立ちます。やっぱり若い女性の来る温泉地というのは明るくて華やかで良いですね、先生!!
私も甘口の酒は嫌いではありません。小暮先生の様に酒豪では無く、たしなむ程度ですが(笑)日本酒は大好き。 でも草津も四万も若者が多くなりました。カップルも目立ちます。やっぱり若い女性の来る温泉地というのは明るくて華やかで良いですね、先生!!
Posted by 水上のナベちゃん at 2018年11月24日 13:49
水上のナベちゃんへ
正解です!
「桂川」 の蔵元を訪ねて、しっかり試飲をしてきました。
最近は、女性に限らず若い人たちのほうが温泉に興味を持つ人が多く、また温泉のありがたみを感じているようです。
今後は“プチ湯治”“ヤング湯治”を提唱していきたいと思います。
正解です!
「桂川」 の蔵元を訪ねて、しっかり試飲をしてきました。
最近は、女性に限らず若い人たちのほうが温泉に興味を持つ人が多く、また温泉のありがたみを感じているようです。
今後は“プチ湯治”“ヤング湯治”を提唱していきたいと思います。
Posted by 小暮 淳
at 2018年11月26日 12:54
