2018年12月23日
コンビニ温泉の減少
数日前、新聞記者からコメント取りの電話取材を受けました。
でも、まさか1面の記事だとは知りませんでした。
<独自性 ホットに競う>
<日帰り温泉施設>
<人口当たり全国11位>
今日(12月23日) の上毛新聞1面、しかもトップ記事で掲載されました。
それによれば群馬県の人口10万人当たりの日帰り温泉施設は13.86ヶ所で、全国11位だそうです。
トップは長野、2位鹿児島、3位大分、そして秋田、青森と東北勢が続きます。
温泉地(宿泊施設のある温泉) の1位は北海道ですが、それを除けば、ほぼ上位は温泉地数の順位と変わりません。
僕のコメントは、<火山抱える県が上位> と題した囲み記事で、そのあたりのことを話しています。
ところで、このデータ、とっても解釈が難しいのです。
環境省が発表しているデータが基になっているのですが、「日帰り温泉施設」 の定義には日帰り可能な旅館も数に入っています。
もしかしたら温泉地にある外湯(無料の共同湯) も入っているかもしれません。
でないと数字が大き過ぎます
群馬県の場合、温泉地が約100ヶ所に対して、日帰り温泉施設は約270ヶ所。
全国にいたっては、温泉地数が約3,000ヶ所に対して、日帰り温泉施設は約7,000ヶ所となっていますもの。
平成以降に平野部にできた都市型の日帰り温泉施設は、その半分といったところでしょうか。
ちなみに僕は、平成以降にできた街中の日帰り温泉施設のことを 「コンビニ温泉」 と呼んでいます。
“便利な簡易温泉” という意味です。
記事によると、このコンビニ温泉ブームのピークは過ぎ、減少が始まっているようです。
ご存じのとおり、平野部には火山がありませんから自噴しないため、掘削により温泉をくみ上げています。
当然、それを維持していくには莫大な設備投資費や光熱費、人件費がかかります。
平成も30年が過ぎようとしていますから、施設や設備の老朽化もあります。
もしかしたら、源泉自体が涸渇年齢を迎えているかもしれません。
ということで、どこも生き残りをかけた経営に、しのぎを削っているのが現状です。
まさに平成と共に雨後の竹の子のように増え続け、今、淘汰されつつあるコンビニエンス・ストアの盛衰と、よく似ていると思うのです。
年が明ければ、数ヵ月後には“平成” という時代が終わり、新しい時代がやって来ます。
はたして日本の温泉は、どう変わって行くのでしょうか?
Posted by 小暮 淳 at 12:58│Comments(2)
│温泉雑話
この記事へのコメント
小暮 淳 様
ご無沙汰しております。
「民話と伝説の舞台」を手に入れました。
渋川に住んでる友人に頼んで送ってもらいました。
文章がテレビから聞こえるように軽快、写真、イラストも
あって楽しく読みました。
年内に私のブログでもUPしようと思っています。
敬具
ご無沙汰しております。
「民話と伝説の舞台」を手に入れました。
渋川に住んでる友人に頼んで送ってもらいました。
文章がテレビから聞こえるように軽快、写真、イラストも
あって楽しく読みました。
年内に私のブログでもUPしようと思っています。
敬具
Posted by 気まぐれ爺さん at 2018年12月24日 10:16
気まぐれ爺さんへ
わざわざ、取り寄せていただいたのですね。
ありがとうございます。
ブログにもUPしていただけるとのこと。
恐縮であります。
今後とも、よろしくお願いいたします。
わざわざ、取り寄せていただいたのですね。
ありがとうございます。
ブログにもUPしていただけるとのこと。
恐縮であります。
今後とも、よろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳
at 2018年12月24日 22:43
