2018年12月31日
還暦からの風景 ~随想2018~
今年も、いろいろなことがありました。
民話の本を出版して、トークライブを行い、NPO主催によるパネルディスカッションを開催しました。
カルチャーセンターの温泉講座、公民館での高齢者向けセミナー、各団体からの依頼による講演会の講師。
そしてテレビやラジオへの出演。
どれもこれも刺激的で、ライターという職業を超えた魅力ある活動ができた有意義な1年間でした。
その中で、今年最大のニュースといえば、夏に誕生日が来て、“還暦”を迎えたことでしょうか!
還暦ですよ~!!!
まさか自分の人生に、やって来るとは、思いも寄らぬ二字熟語です。
だって子供の頃、「60歳」 と聞けば、当然ですが、正真正銘の 「おじいさん」 でしたからね。
間違っても、「おじさん」 とは呼んでもらえない年齢です。
ところが、いざ迎えてみると、まったく自覚がありません。
「おじいさん」 になった気がしないのです。
※(私生活では、孫が2人もいるジイジなんですけどね)
でも60年間という時間の経過だけは感じます。
そう、鏡を見たときです。
「あっ、オヤジがいる!」
朝、洗面所で顔を洗っていて、何度、驚いたことか……。
まるで年寄りの “きぐるみ” を着た自分がいるようで、肉体の老化と精神の未熟とのギャップを感じる、今日この頃であります。
でも、1つだけ良かったことがあります。
それは、人生の視界が開けたこと。
20代~30代は暗闇で、40代~50代は霧の中だったのに、五十路の急坂を上り切った途端に、パーッと周りの景色が一望できるようになったのです。
それだけではありません。
下をのぞくと、今まで歩いて来た道からスタート地点まで見渡せます。
アップダウンの多い、石ころだらけの20代。
クネクネと蛇行して、寄り道ばかりの30代。
長い長い上り坂が続いた40代。
そして、岩場が多かった急登の50代。
今、僕の目の前には、ゆるやかな坂道が続いています。
これならば、周りの景色を楽しみながら、ゆっくりと歩いて行けそうです。
人生100年といいますが、きっとそれは、まれな人です。
だから人生を登山に例えるならば、たぶん今は八合目あたりなんでしょうね。
これからの人生で、できる事と、できない事ぐらい、この歳になれば分かります。
もう、無駄に頑張ることは辞めました。
でも、あきらめてはいません!
来年は、どんな年になるのでしょうか?
読者のみなさん、1年間お付き合いいただき、ありがとうございました。
良いお年を、お迎えください。
平成30年 大晦日 小暮 淳
Posted by 小暮 淳 at 19:02│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
小暮先生、平成最後の一年お疲れ様でした!! でもチョッピリ頑張り過ぎと違いますか? 今年の思い出は四万温泉のライブとパネルディスカッションかな!?有意義な時間を有難うございました。またこのブログも毎日の楽しみ。私は一足先に61歳になってしまいましたが、先生といつまでも‥群馬の大切な温泉、そして一軒宿を守って行くお手伝いが出来ればと…。来年こそは是非みなかみ町で「温泉考座」を! 小暮先生、どうぞ良いお年を!!
Posted by 水上のなべちゃん at 2018年12月31日 21:20
水上のなべちゃんへ
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
ご忠告通り、今年の目標は “頑張らない” であります。
頑張らないけど、でも、あきらめません!
まだ、夢の途中なのです。
六十路を、ゆっくりと歩いて行きます。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
ご忠告通り、今年の目標は “頑張らない” であります。
頑張らないけど、でも、あきらめません!
まだ、夢の途中なのです。
六十路を、ゆっくりと歩いて行きます。
Posted by 小暮 淳
at 2019年01月01日 11:02
