2019年05月24日
リア充で行こう!
僕は自他共に認めるアナログ人間です。
ですからケータイも、いまだガラ系です。
でも、今のところ不便は感じていません。
スマホを持っていませんので、SNSのことは良く分かりません。
フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、ラインという言葉は聞いたことがありますが、使ったことがないので、どんなメリットがあるのかは知りません。
先日、ライブの打ち上げ会でのこと。
平均年齢57.8歳のバンドメンバー5人が、旅館の一室に集まり、茶碗酒を酌み交わしました。
そこで、メンバー1アナログ人間の僕が、勇気をふるって、質問をしました。
「あのさ、“いいね” って何? もらうと、うれしいの?」
すると最年少メンバー(といっても40代後半ですが) が、笑うことなく、やさしく教えてくれました。
「自己承認欲求っていうやつですよ」
彼の話により、行列のできる店に並んで、話題のグルメやスイーツを写真に撮って、ネットにアップしたものに「いいね」 と答えてもらうことが、自己の欲求を承認してもらえたという喜びになることを知りました。
それで、みんな夢中になって 「いいね」 欲しさに、できるだけ人がうらやましがるような画像や映像を撮っているようです。
「それって、楽しいのかな? 俺には分からないな」
と素直な感想を述べると、話を聞いていた2番目に若いメンバー(といっても50代後半ですが) が、
「小暮さんは、分からなくっていいんだよ。“リア充” だから」
と言いました。
「りあじゅう? なんだい、それ?」
なんでも “リア充” とはネット用語で、現実(リアル) が充実している人のことをいうそうです。
では、現実がリアルならば、ネットの世界はバーチャル(仮想) ということなのでしょうか?
「えっ、俺って、リア充なの?」
「十分、リア充でしょう! 本を書いて、サイン会開いて、読者と握手して。それって、他人から見たら “リアルいいね” ですよ」
確かに、本を書いて他人に認められることに、自己承認欲求を満たしている部分があることは、否定できません。
でも、これって仕事ですよ!?
仕事だったら、誰だって認められたいと思うのではありませんか?
そして、みんな仕事をしています。
多かれ少なかれ、認められているから現在の仕事を続けているんじゃありませんか?
ということは、誰でもみんな “リア充” を感じながら生きているんじゃありませんか?
それとも、現実の充実感が足りないので、ネットで “いいね” を補てんしているのでしょうか?
あまりゴタゴタ言うと、メンバーから 「小暮さんは分からなくっていいの!」 と再三、釘を刺されそうなので、なんとなく納得をしたふりをして、この話題を終えました。
でもね、やっぱり、ネット上でほめられるよりも、直接、言葉で言ってもらえるほうが、うれしいですよね。
バンドのメンバーに新曲を披露したときの、「この曲、いいじゃん!」 のひと言は、“いいね” の百倍以上うれしいに決まってますもの。
だから、これからも僕は、リア充で行こう!と思います。
Posted by 小暮 淳 at 18:21│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
淳ちゃんはそれでイイの。シャコパンチ❗
Posted by グッチ at 2019年05月25日 10:12
グッチさんへ
シャコパンチ!
を知っているところをみると、グッチさんは、うちのバンドのメンバーですね!?
シャコパンチ!
を知っているところをみると、グッチさんは、うちのバンドのメンバーですね!?
Posted by 小暮 淳
at 2019年05月25日 22:24
