2019年11月03日
温泉のエネルギーを学ぶ
“温泉はエネルギーとして使えるか?”
このコピーにひかれて、参加を応募しました。
正式タイトルは、「シンポジウム 温泉県ぐんまの可能性 『エネルギーの地産地消』」 です。
主催は、群馬県環境政策課・地熱エネルギーを学ぶ会。
協力は、群馬県環境アドバイザー温暖化・エネルギー部会とあります。
ちょっと堅苦しそうなシンポジュウムですが、「知らぬは一生の恥」 と思い、興味があるので高崎市の会場へ出かけてきました。
第1部:基調講演 「地熱エネルギーの利活用と群馬の可能性にいて」
第2部:「温泉熱有効活用に関するガイドライン」 について
第3部:フリートーキング
講師の方も、電力中央研究所環境科学研究所上席研究員と環境省自然環境局自然環境整備課温泉地保護利用推進室という、なんとも長たらしくて舌をかんでしまいそうな肩書きなので、“場違いの席に来てしまった” 感が強かったのですが、さにあらん。
始まってしまえば、すーっと話が頭の中に入ってきました。
「地熱エネルギー」 と聞くと我々は勝手に 「地熱発電」 のことと解釈してしまいがちですが、これが奥が深いんですね。
また地熱発電にしても、掘削して取り出した蒸気でタービンを回す 「フラッシュ式」 と、既存の温泉を水より沸点の高い媒体 (アンモニア水など) と熱交換してタービンを回す 「バイナリー式」 があることを知りました。
群馬県内には現在、地熱発電所はありませんが、温泉熱エネルギーの活用なら行われています。
草津温泉などでは、90℃以上の温泉と上水とを熱交換して約60℃の温水を作り、旅館や住宅へ供給しています。
また温泉熱を活用した暖房利用や冬場の融雪利用も行っています。
でも、それだけではありませんよ!
まだまだ、温泉エネルギーは利用されているよな~
農業とか、水産業とか……
なーんて、考えていたら、突然、サプライズが起こってしまいました。
「えー、実は今日、会場に、温泉ライターの小暮淳さんがお見えになってますので、ぜひ、ひと言お願いしたいと思います」
と、司会者から不意をつかれたアナウンスをされてしまいました。
えっ、なんで知っているの!?
あっ、そうか、受付で名前を記入したっけ!
あのとき、「もしかして、小暮さんって?」 と声をかけられたことを忘れていました。
仕方がありませんね。
渋々ですがマイクを取り、「それ以外の温泉活用の現状ですが……」 と実例をあげてのスピーチをさせていただきました。
「あーあ、せっかくプライベートで後学のためにと参加したのになぁ~」
と車中でグチをこぼしながらも、「まっいっか、だいぶ知らなかったことを知ることができたし」 と納得して帰路に着いたのでありました。
温泉エネルギーのこと、みなさんも考えてみませんか?
Posted by 小暮 淳 at 12:33│Comments(0)
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