小暮淳の源泉ひとりじめ

　今朝、新聞を読んでいて、驚愕しました。
　なんともバチ当たりなニュースを見つけたからです。

　“みんなの 「アマビエ」 ”
　商標登録出願に批判


　このブログでも、たびたび取り上げてきた疫病を鎮める妖怪、アマビエさま。
　新型コロナウイルス感染拡大に伴って、今や、今年の流行語大賞受賞が確実視されている人気キャラクターにもなっています。
　江戸時代の妖怪ですが、令和の世になっても、“信じる者は救われる” という信仰心が日本人のDNAには根付いているのだと、つくづく思わされる現象です。

　ただ、江戸時代の信仰心と違うところは、これをすぐに商売につなげようとするヤカラが現れることです。
　すでに、企業や宗教法人など10件以上が商標登録を出願したといいます。
　その内訳は、「アマビエ」 「あまびえ」 「アマビエさま」 などなど……

　こ、こ、このバカチンがーーーーっ！

　と、怒り心頭に発するのは、僕だけでしょうか!?


　アマビエさまは妖怪といえども、江戸庶民を救った “神” ではありませんか！
　なんとも、バチ当たりなことを考えるものです。

　いうなれば、弁天様や大黒様などの七福神を、商標登録しようとしているのと同じことですぞ！
　そんなことは、たとえ人間が認めても、神が、お許しになるわけがありませんって！


　過去には、「おんせん県」 という言葉や、冬季五輪のカーリング女子が流行らせた 「そだねー」 などが、商標登録されそうになったことがありましたが、いずれも認可されませんでした。

　ネット上で批判が上がったことから大手広告代理店は、出願を取りやめたといいますが、この判断は賢明だったと思います。


　折しも、今日は “七夕” です。
　彦星さま、織姫さまも商標登録されないように、お気をつけくださいませ！