2020年07月23日
チョイニー草
【 とくさ (砥草・木賊) 】 トクサ科トクサ属
山地の湿地に生える常緑性のシダ。
観賞用としても古くから利用されている。
茎は円柱形で、高さ50~100センチになり、先端に楕円形の胞子嚢胞が1個つく。
昔は茎を物を磨ぐのに使ったことから、砥草の名がある。
< 山渓パケット図鑑1 「春の花」 より>
グンブロで、お馴染みの漫画家、日高月詩さんのブログに、懐かしい植物の絵が描かれていました。
「砥草」 です。
きっと誰もが子どもの頃、遊んだ記憶があるのではないでしょうか?
女の子は、おままごとで、よく箸の代わりに使っていました。
地面から直立して、すっと生えた細長い茎が特徴の植物です。
茎には節があり、群生・林立して生えるさまは、まるで小さな竹のようにも見えました。
月詩さんの絵には、ピンク色のワンピースを着た少女が、砥草に囲まれた草原の中で、両手に砥草を持って、しゃがんでいる姿が描かれています。
そして絵には、こうコメントが添えられています。
<子供の頃は、これをヘビグサって、呼んでいて。引っ張って、はずして、また無理矢理くっつけて、パズルみたいに遊んでいたの。>
そうそう!
そんな事をして遊んだ記憶もありますね。
当然、子どもの頃は、「トクサ」 なんていう名前は知りません。
だから月詩さんのように、その時代、その土地土地で、子どもたちは勝手に名前を付けていたのだと思います。
で、僕らは、「チョイニー草」 って呼んでいました。
なんでか?
これは擬音(オノマトペ) から、きているんですね。
茎を引っこ抜いて、節を一つずつ、はずします。
一本の節の長さは、5cmくらいです。
これを親指と人差し指で、つかみます。
そして、2本の指をスライドさせると、かすかに音が鳴るんです。
その音が、僕たちには “チョイニー、チョイニー” って聞こえたんですね。
「砥草」 の名の由来は、茎がギザギザに波打っているため、昔から木材や爪を磨ぐ道具として用いたからだといわれています。
“砥石のような草” という意味らしいです。
月詩さんの絵を見ていたら、麦わら帽子にランニングシャツで、野原を走り回っていた遠い夏の日の光景が、よみがえってきました。
セミの声に負けじと、僕らもチョイニー草を手に持って、思いっ切り鳴らしたものでした。
チョイニー、チョイニー、チョイニー、チョイニー………
Posted by 小暮 淳 at 12:28│Comments(4)
│つれづれ
この記事へのコメント
ご紹介いただき、ありがとうございます。
ビックリしました(*ノ▽ノ)
チョイニー草って何だろう?と思ったら、ヘビグサの事だったのですね。(о´∀`о)
子どもの頃の遊びはみんな同じですね。
チョイニー、って、音がするのは気がつきませんでした。今度、試してみます!(*μ_μ)♪
ビックリしました(*ノ▽ノ)
チョイニー草って何だろう?と思ったら、ヘビグサの事だったのですね。(о´∀`о)
子どもの頃の遊びはみんな同じですね。
チョイニー、って、音がするのは気がつきませんでした。今度、試してみます!(*μ_μ)♪
Posted by 日高 月詩 at 2020年07月23日 17:54
日高月詩さんへ
こちらこそ、いつも素敵な絵を拝見させていただいています。
遠い昔のことなので、「チョイニー」 と聞こえるかは定かではありませんが、耳元で擦ってみてください。
こちらこそ、いつも素敵な絵を拝見させていただいています。
遠い昔のことなので、「チョイニー」 と聞こえるかは定かではありませんが、耳元で擦ってみてください。
Posted by 小暮 淳 at 2020年07月23日 22:27
こんばんわ。
遅くにすみません。
こちらの小暮さまの砥草の記事を、私の砥草の絵の記事にリンクを貼らせていただきました。
とても嬉しくて、つい、こちらの小暮様のチョイニー草とコラボしたくて、リンクを貼らせていただきました。
ご迷惑でしたら、削除いたしますので、遠慮なくおっしゃってくださいませ。_(._.)_
事後報告で、本当に申し訳ありません。_(._.)_
遅くにすみません。
こちらの小暮さまの砥草の記事を、私の砥草の絵の記事にリンクを貼らせていただきました。
とても嬉しくて、つい、こちらの小暮様のチョイニー草とコラボしたくて、リンクを貼らせていただきました。
ご迷惑でしたら、削除いたしますので、遠慮なくおっしゃってくださいませ。_(._.)_
事後報告で、本当に申し訳ありません。_(._.)_
Posted by 日高 月詩 at 2020年07月30日 23:46
日高月詩さんへ
こちらこそ勝手に引用してしまって、ご迷惑ではなかったかと、心配していました。
リンクを貼っていただき、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いいたします。
こちらこそ勝手に引用してしまって、ご迷惑ではなかったかと、心配していました。
リンクを貼っていただき、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳 at 2020年07月31日 10:18