2021年01月14日
肩書のない四半世紀
昨日、知り合いのデザイナーに、名刺を発注してきました。
僕は2年ごとに、名刺のデザインをリニューアルしています。
このコロナ禍で、イベントや懇親会は激減したため、大量に名刺が出て行くことはなくなりましたが、それでも在庫が残り少なくなってきました。
自粛の今こそ補充のチャンス!とばかりに、増す刷りを頼みました。
修正箇所は2つ。
表に印刷されている 「ジュンちゃんマーク」 の色を変える。
裏に印刷されている 「大使一覧」 に追加を記入する。
「ジュンちゃんマーク」 とは、僕が温泉に入っているイラストです。
このイラストも、名刺をお願いしたデザイナーが作画してくれたものです。
4年前はグレー、2年前はパープル、そして今回は……(ナイショ)
現在の大使一覧には、下記の5つが記載されています。
・みなかみ温泉大使
・中之条町観光大使
・老神温泉大使
・伊香保温泉大使
・四万温泉大使
で、この2年間に、もう1つ大使が加わりました。
「ぐんまの地酒大使」 であります。
さて、過去の名刺をズラ~リと並べてみると、デザインは異なるものの、僕の名刺には “あるもの” がありません。
そう、「肩書」 です。
すべての名刺の名前の上には、ただ小さく 「writer」 とのみ記されています。
「writer」 は肩書ではなく、職業です。
今から25年前、会社を辞めた時、この肩書のない名刺を持って営業に回りました。
新聞社、雑誌社、デザイン事務所、印刷会社……
でも、肩書のない名刺は、何の効力も発揮しません。
考えてみれば、職業名刺だけで仕事がもらえるほど、世の中は甘くありません。
画家が 「画家」 の名刺を持って、役者が 「役者」 の名刺を持って回っているのと同じですからね。
画家は絵を、役者は演技を見せるしかありません。
そこで僕も考えました。
1年後に、著書を出版しました。
もちろん、自費出版です。
すると著書があるのと、ないのとでは段違い!
相手の興味の度合いが違います。
「これ、名刺代わりです」
と、営業先に配って回りました。
このことが功を奏したからなのかは分かりませんが、あれから四半世紀、なんとか今日まで 「writer」 という職業を続けています。
心機一転、令和3年度は、新しい名刺を持って、新たな仕事に挑戦したいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 12:58│Comments(0)
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