2021年01月21日
同姓同名の殺人鬼
あれから、もう23年も経ったのですね。
いまだに犯人は、捕まっていません。
平成10(1998)年1月14日、群馬県の旧群馬町 (高崎市) で一家3人が殺害された事件。
小暮洋史 (こぐれ・ひろし) 容疑者 (51歳) は、知人女性宅に押し入り、女性の祖母 (当時85歳) と両親 (ともに当時48歳) を殺害した疑いがあり、全国に指名手配されました。
が、23年が過ぎた現在でも逮捕はおろか、逃亡に使った車すら見つかっていません。
当時、我が家は騒然としました。
だって、容疑者とオヤジとが同姓同名だったからです。
オヤジの名前は小暮洋 (こぐれ・ひろし)。
容疑者のほうが一字多いものの、それ以外の漢字と読みは、まったく同じです。
オヤジは、さぞかし困惑していたと思います。
「ま、歳がだいぶ違うからね。誰も同一人物だとは思わないだろうけど、殺人犯と同姓同名っていうのは、いい気持ちはしないな」
そう言いながら暗い表情を浮かべたオヤジの顔が思い出されます。
当時、小暮洋史は28歳。
オヤジは74歳でした。
「早く捕まって、くれねえかな」
ニュースが報道されるたびに、そうオヤジは、つぶやいていました。
過去には、大久保清や宮崎勤といった殺人犯と同姓同名の人が、戸籍の名前を変えたという話を聞いたことがあります。
実際、名字が同じというだけで、いじめに遭った子どもたちは、大勢いたようです。
一昨年、オヤジは、小暮洋史逮捕の知らせを聞くことなく、この世を去りました。
最後は認知症が進んでいたので、もう殺人事件のことなど忘れていたかもしれませんが、子としては、生きているうちに逮捕され、安心して見送ってあげたかったと、少しばかりの無念は残ります。
一日も早く、犯人逮捕のニュースをオヤジの墓前に知らせてあげたいと思います。
がんばれ、群馬県警!
Posted by 小暮 淳 at 15:00│Comments(0)
│つれづれ