2021年02月11日
草津よいとこコロナに効く湯?
『草津よいとこ薬の温泉(いでゆ)』
ご存じ、「上毛かるた」 の 「く」 の詠み札であります。
草津温泉と言えば、群馬が誇る日本の名湯です。
「温泉大国ぐんま」 の名は、草津温泉が、けん引して全国に知らしめているからと言っても過言ではありません。
それほどまでに草津温泉は、群馬を語るときに欠かせないキーワードとなっています。
では、なぜ草津温泉が、そんなにも有名になったのでしょうか?
その答えは、かるたの札にあります。
“薬のいでゆ” と称されるほど、昔から効能が豊かでした。
“万病に効く” といわれ、草津の湯で治らないのは “恋の病” だけだと言われてきました。
「だったらコロナにも効くんじゃないの?」
草津町は、そう考えたそうです。
「だったら調査してもらおう!」
と、群馬大学の研究機関に依頼しました。
すると!
結果が出ました。
発表によると、草津温泉の湯畑源泉のお湯が、新型コロナウイルスの感染力をなくす 「不活化」 に効果があることが分かりました。
「不活化」 とは、感染力がなくなったということです。
調査結果によると、温泉水 (湯畑源泉)、硫酸酸性水、水道水にウイルスを入れて培養したところ、水道水ではほとんど不活化しなかったのに対し、硫酸酸性水では約80%、温泉水にいたっては90%以上が不活化したことが確認できたといいます。
これって、すごくありませんか!
「やっぱ草津の湯って、万病に効くんだ!」
って、最初に新聞記事を読んだときに僕は、声を上げて、小躍りしてしまいました。
研究にあたった群馬大学院の板橋英之教授は、このようにコメントしています。
<硫酸酸性水と草津の温泉水は、ともに「酸性」 で、これがウイルスを不活化させたと推察されます。その上で草津の温泉水のほうが不活化の効果が高かったということは硫酸酸性水にない、草津の温泉水ならではの “成分” が不活化に作用したと考えられます。>
ヤッホー!
これは、まさに温泉だけが持つ “湯力(ゆぢから)” が立証されたということですぞ!
結果を受けた草津町では、さっそく観光対策として源泉を使った 「手洗い場」 を整備するそうです。
これで医学や薬学が進歩した令和の世でも、古来、日本人が大切にしてきた湯治という文化が継承されて行くことでしょう。
久々の朗報でした。
Posted by 小暮 淳 at 11:39│Comments(4)
│温泉雑話
この記事へのコメント
小暮先生、超久しぶりです。変わらずお元気そうで何よりです。 草津温泉のニュースは私も大喜びしましたが、県内の酸性泉は他にも!? 私の好きな万座温泉は如何でしょうか? 全国の酸性泉がコロナに効果が有ればとても嬉しい。というか、泉質に関係無く総ての温泉に効果があって欲しい! 小暮先生、そう思いませんか?
Posted by 水上のなべちゃん at 2021年02月11日 18:36
水上のなべちゃんさんへ
お久しぶりです。
このコロナ禍でイベントが中止となり、なかなかお会いできませんが、なべちゃんさんもお元気そうで、なによりです。
万座温泉は硫黄の含有量が日本一!
硫黄には、紫外線をカットする作用があるため、美肌効果があります。
美容に健康に、先人たちは知ってか知らずか、温泉に効能を求めて湯治に出かけていたんですね。
コロナ禍の今こそ、先人の知恵にならい、湯治文化を見直したいものです。
お久しぶりです。
このコロナ禍でイベントが中止となり、なかなかお会いできませんが、なべちゃんさんもお元気そうで、なによりです。
万座温泉は硫黄の含有量が日本一!
硫黄には、紫外線をカットする作用があるため、美肌効果があります。
美容に健康に、先人たちは知ってか知らずか、温泉に効能を求めて湯治に出かけていたんですね。
コロナ禍の今こそ、先人の知恵にならい、湯治文化を見直したいものです。
Posted by 小暮 淳
at 2021年02月11日 22:10

これは天恵と言うか朗報ですね
Posted by つっちー at 2021年02月19日 10:58
つっちーさんへ
ですね!
科学的に証明されたわけですが、それを知っていた先人たちにも頭が下がります。
他の泉質の温泉も、効能が解明されるといいですね。
ですね!
科学的に証明されたわけですが、それを知っていた先人たちにも頭が下がります。
他の泉質の温泉も、効能が解明されるといいですね。
Posted by 小暮 淳
at 2021年02月19日 17:08
