2021年04月20日
レンジでピー
「ジーコロコロ」
「ピッポッパッ」
この擬音語 (オノマトペ) を聞いて、「懐かしい」 と感じた人は、絶対に昭和生まれですね。
上は、黒電話のダイヤル音です。
下は、プッシュホンのタッチ音です。
今はスマホ の時代ですから、音はしません。
つくづく昭和という時代は、“音” に囲まれて生活をしていたんだと思います。
たとえば、「チンドン屋」。
まさにオノマトペが、そのまま職業名になっています。
鉦を叩いた “チン” と太鼓を叩いた “ドン” です。
「パチンコ」 もそうです。
“パチン” と弾いた球の音が、そのまま遊技機の名前になってしまいました。
そう思ったら、なんだが懐かしくなってしまい、昭和のオノマトペを探してみたくなりました。
すると商品名にも、たくさんありました。
「ペロペロキャンディー」
「プッチンプリン」
「チュッパチャプス」
「ブーブークッション」 なんていう、いたずらする玩具もありました。
身近なところでは、群馬のブランド米 「ゴロピカリ」 もオノマトペです。
で、ふと、気づいたことがありました。
今では、誰もが普通に使っている 「レンジでチン」 です。
確か登場したのは、昭和の終わり頃だったと思います。
火を使わないのに、食材が温まる “魔法の機器” は、またたく間に一般家庭にも普及しました。
そして、いつしか、電子レンジで温めることを 「チンする」 と誰もが使っていました。
“チン” とは、電子レンジに設定した使用時間の終了音のことです。
確かに、あの頃は “チン” と鳴っていました。
でも……
現在、“チン” と鳴る電子レンジをお使いになっている方って、いますか?
ほとんどの家庭の電子レンジの終了音は、“ピー” です。
なのにテレビの料理番組でも一般の会話でも、いまだに 「レンジでチンして」 なのです。
これって、変じゃありませんか?
気づいてしまった以上、言葉は正しく使うしかありません。
だから僕は今度から、コンビニでお弁当を温めてもらうときは、店員さんに 「ピーしてください」 と言うことにしました。
日本語は正しく使いましょう。
さあ、みなさんもご一緒に!
「レンジでピーしてください」
Posted by 小暮 淳 at 11:31│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
マロパパ先生
ほんとだ!( ゚д゚)ハッ!
「ぴー」だ。
うちの古い電子レンジすら、「ぴー」といっておる!
こないだ入った喫茶店、ジーコロコロの古い電話があった。
しかも現役だった・・・
なつかしくて眺めていたら、ちゃんと「じりりり~」ってかかってきてました。
なつかしい音ですね(^^♪
ムク
ほんとだ!( ゚д゚)ハッ!
「ぴー」だ。
うちの古い電子レンジすら、「ぴー」といっておる!
こないだ入った喫茶店、ジーコロコロの古い電話があった。
しかも現役だった・・・
なつかしくて眺めていたら、ちゃんと「じりりり~」ってかかってきてました。
なつかしい音ですね(^^♪
ムク
Posted by ムク at 2021年04月20日 14:14
ムクさんへ
実は今、昭和をテーマにしたエッセイの連載を考えています。
ただの “昭和” じゃありません。
“今も現役でいる昭和の主役たち” がテーマです。
実は今、昭和をテーマにしたエッセイの連載を考えています。
ただの “昭和” じゃありません。
“今も現役でいる昭和の主役たち” がテーマです。
Posted by 小暮 淳
at 2021年04月20日 22:11
