2022年01月14日
ライブは楽し
僕は、昔からライブが大好きなんです。
もちろん、見る側ではなく、演じる側です。
若い頃、東京のライブハウスやストリートで、ギター両手にミュージシャンを気取っていました。
詞を書いたり、曲を作ったりすることも好きでしたが、何より人前でパフォーマンスをすることが楽しくて仕方なかったんですね。
何が楽しいかって、人間観察ができるからです。
歌いながらお客さん一人一人の顔の表情を見るのが好きでした。
夢は破れて、時は流れ、僕はライターという職業に就きました。
もちろん、文章を書くことが好きだからなったのですが、それよりも僕を夢中にしたのは取材でした。
人に会い、話を聞く、というライブ感がたまりません。
ライターという職業は、このコツコツと執筆する 「静」 の部分と、取材に飛び回る 「動」 の部分を併せ持っているんです。
これが、この職業の一番の魅力だと思います。
15年ほど前から、これに 「講話」 というライブが加わりました。
いくつも本を出版しているうちに、講演やセミナー、講座の講師としての依頼が飛び込んで来るようになったのです。
ライブ好きの僕としては、願ったり叶ったりです。
しかも、好きなことをして講師料までいただけるのですから、こんな幸せなことはありません。
なんだか最近は、このライブ感が欲しくて、そのために文章を書いているような本末転倒した自分さえいます。
それほどに、この講話というやつは、僕を夢中にさせます。
では何で僕は、そこまでして演じるのでしょうか?
その答えなら、分かっています。
書けなかったことを話したいからです!
文章には限界があるんです。
ページや文字数の制限もありますし、倫理的な制約もあります。
知っているのに書けないもどかしさは、募る一方です。
誰かに話したい、どこかで発散したいという欲求を満たしてくれる格好の場が、講演やセミナー、講座などのライブ会場だったのです。
だからライブが終わった後の僕は、いつも達成感と解放感に満ち溢れます。
昨日、高崎市内で今年最初の講演会がありました。
定員満席の聴衆を前に、民話や伝説の舞台裏について、たっぷり2時間のライブを演じました。
もちろん、本では書けなかったナイショの話をたくさん吐き出してきました。
あ~、スッキリした!
やっぱり、ライブって楽しいですね。
Posted by 小暮 淳 at 10:00│Comments(0)
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