2022年01月22日
未来のメニュー
子どもの頃の1年って、長ったと思いませんか?
どうして大人になると、「あっという間」 に感じるのでしょうか?
良く聞くのは、“生きてきた年数の違い” という説です。
たとえば、10歳ならば1年は人生の10分の1、20歳ならば20分の1の長さに感じるから。
60歳は60分の1のスピードで、一年が通過して行くわけです。
同じ一年なのに感じ方が違うのも、むべなるかなと納得していました。
ところが先日、新聞の片隅に、異論を唱える記事を見つけてしまいました。
哲学者の中村雄二郎さんの著書 『時間の不思議』 からの引用です。
<未来に生きるとは待つことであり、待つとき、時間は引き延ばされるのである>
中村氏いわく、「若い人は未来に生きている」。
大きく、うなずいてしまいました。
未来を待ちわびながら生きている人と、現在を無我夢中に生きている人と、過去を回想しながら生きている人では、確かに体感時間が異なるはずです。
ということは、過ぎてきた人生の長さや残りの人生の短さは関係ないということです!
要は、“待ちわびる未来” があるかどうか? なんですね。
普通に考えれば、年を取ればとるほど、様々なことを経験して、人生のメニューは残り少なくなります。
ならば、新しいメニューを追加してやれば、待ちわびる未来の量は増えるのです。
そうすれば、ワクワク、ドキドキしながら暮らせる。
ゆえに、未来を待ちながら生きられる。
結果、同じ一年でも長く感じられるようになるということです。
2022年は、まだスタートしたばかりです。
みなさん、未来のメニューをたくさん詰め込みましょう!
なんだか楽しくなってきました。
Posted by 小暮 淳 at 11:31│Comments(0)
│つれづれ