2022年07月15日
脱帽神話
伊香保温泉へ行く野暮用があり、「どうせ来たのだから」 と、帰りに露天風呂に立ち寄り、一浴して来ました。
たびたび取材や撮影で訪れている浴場ではありますが、プライベートで入るのは初めてのことでした。
平日の昼間ということもあり、割と空いていました。
男風呂の浴客は僕のほか3人。
内訳は、30代とおぼしき男性と40代だろうと思われる男性。
2人は日本人です。
もう一人、西洋人の男性がいました。
歳の頃は……
西洋人の年齢は読みにくいのですが、若者ではありません。
たぶん、40代ではないでしょうか。
当然ですが、外人コンプレックスの僕は、西洋人の股間に目がいきます。
大きい!
我々日本人の倍はあります。
でも……
やっぱり!
彼は、しっかりと “帽子” をかぶっていたのです。
この暑い夏の最中、しかも湯舟の中でも、帽子を脱ぎません。
一方、3人の日本人はサイズこそ劣るものの、ちゃんとマナー (?) を守り、湯舟の中では帽子を脱いでいます。
この違いって、何なんでしょうか?
東洋と西洋の文化の違いなんでしょうか?
僕は職業柄、たぶん今までに何千回と温泉地を訪ねています。
ということは、何万本という男性の股間を見て来たことになります。
その僕が、長年、疑問に感じていることが、この “帽子” の着脱率であります。
日本人は、圧倒的に 「脱帽率」 が高いのです。
9割がた、帽子を脱いだ状態で入浴しています。
ところが外国人 (西洋人しか区別がつきませんが) は、その真逆です。
圧倒的に 「着帽率」 が高いのです。
帽子を脱いで入浴している外国人にお会いしたことは、過去に数回しかありません。
思えば、かのジョン・レノンも着帽派でした。
古くは、ダビデ像も着帽です。
なのに日本人ときたら浮世絵にしても、脱帽で描かれています。
これは、どういうことなのでしょうか?
いったい、いつから日本に “脱帽神話” が根づいたのでしょうか?
思い返しても、学校や家庭で、「大人になったら帽子は脱ぎましょうね」 なんていう教育を受けた覚えはありません。
ただ、なんとなく暗黙のうちに日本人は思春期になると、「恥ずかしい」 という感情が芽生えてくるようであります。。
「恥ずかしい」 と思う日本人。
「恥ずかしい」 と思わない西洋人。
では逆に、西洋人にとっては “脱帽” のほうが、恥ずかしいのでしょうか?
ぜひ、訊いてみたいものです。
黄金色の湯に身を沈めながら、とりとめもなく、そんなことを考えていました。
もちろん、湯は絶品でした。
Posted by 小暮 淳 at 11:07│Comments(2)
│温泉雑話
この記事へのコメント
脱帽したのは、中学生ごろだったと思うのですが、詳しくは思い出せません。
帽子を脱がない状態でいると、鍾乳洞に入っていったとき、急に帽子を脱いでしまうことになるので、敏感な汗腺が、すぐに大汗をかいてしまい、羽化登仙の気持ちが長続きできないと、まことしやかに言われていました。
日本人は、礼儀正しいので、鍾乳洞に入る前から、帽子を脱いで準備しているのだと思います。
又、帽子をかぶっているときは、帽子と頭の間に垢がたまることもあるので、清潔な頭でいるためには、帽子を脱いでいるほうが良いと教わりました。
脱帽したばかりの時は、歩いているだけで、頭がスースーするので、腰を引いて歩いていた時もあったなあと思い出されます(笑)
帽子を脱がない状態でいると、鍾乳洞に入っていったとき、急に帽子を脱いでしまうことになるので、敏感な汗腺が、すぐに大汗をかいてしまい、羽化登仙の気持ちが長続きできないと、まことしやかに言われていました。
日本人は、礼儀正しいので、鍾乳洞に入る前から、帽子を脱いで準備しているのだと思います。
又、帽子をかぶっているときは、帽子と頭の間に垢がたまることもあるので、清潔な頭でいるためには、帽子を脱いでいるほうが良いと教わりました。
脱帽したばかりの時は、歩いているだけで、頭がスースーするので、腰を引いて歩いていた時もあったなあと思い出されます(笑)
Posted by ヒロ坊 at 2022年07月15日 13:29
ヒロ坊さんへ
ズバリ!回答、ありがとうございます。
脱帽は、日本人の “礼儀正しさ” だったのですね。
納得です。
ズバリ!回答、ありがとうございます。
脱帽は、日本人の “礼儀正しさ” だったのですね。
納得です。
Posted by 小暮 淳
at 2022年07月15日 22:44
