2022年07月18日
猫に御飯
昨日は 「昭和の常識は令和の非常識」 と題して、昭和と令和での体育授業の違いを書きました。
いろいろ思い返してみると、子どもの頃に当たり前にしていたことが、現在では、まったく行われていないことや完全に間違えであったことが、たくさんあることに気づきます。
今日は “生き物” について検証してみたいと思います。
昭和30~40年代に少年期を過ごした僕ら世代にとって、昆虫もさることながら爬虫類はワンランク上の高級な “ともだち” でした。
特に男の子に人気があったのが、ヘビです。
当時、日本に棲息する毒ヘビは、「マムシ」 と 「ハブ」 だけだと言われていました。
関東地方にはハブはいませんから、僕らはマムシにさえ気を付けていれば安全だったわけです。
幼なじみのT君は、みんなから 「ヘビ博士」 と呼ばれていました。
彼は夏になると、アオダイショウやシマヘビを首に巻いて登校してくるような大のヘビ好き。
そんな彼の家に遊びに行くと、たくさんのヘビが飼育されていて、帰りに一匹ずつお土産に持たせてくれました。
身近には、ヤマカガシというヘビもいましたが、アオダイショウやシマヘビに比べるとサイズが小さいため、僕らの間では不人気でした。
今思えば、この “不人気” が功を奏したようです。
後に、奥歯に毒があることが判明。
現在では、日本に棲息する毒ヘビの一種に数えられています。
T君は、ヘビ博士でもあるけど、「昆虫博士」 でもありました。
当然、彼の家に行けば、カブトムシやクワガタムシ、カミキリムシ、カナブン……などなど、さながら昆虫園でした。
早朝、彼の家に集まり、みんなで雑木林に昆虫採集に行くのが夏休みの楽しみでした。
で当時、カブトムシのエサといえば、“スイカの皮” が定番でした。
ところが今は、スイカを与えてはいけないのが常識だって、知っていましたか?
なんでも、カブトムシが下痢をしてしまうそうです。
あれって、下痢だったの?
ただの小便かと思っていました。
ということで、スイカを与える昭和の常識は、令和では非常識。
現在は、専用の昆虫ゼリーを与えるのが、令和の常識となりました。
“エサ” といえば、「猫まんま」 と 「犬まんま」 も昭和と令和では大きく変わりました。
昭和の時代、ネコのエサは、冷や飯におかかをかけた 「にゃんこ飯」 が定番。
イヌは、これまた冷や飯にみそ汁をぶっかけた 「わんこ飯」 です。
ネコは外出自由なのに対して、イヌは散歩のとき以外は屋外でクサリにつながれているのが、昭和の常識でした。
そのぶん、昭和のイヌは、たくましかったように思います。
だって役目は、ペットではなく番犬ですからね。
(ネコだって、その昔は、ネズミ捕り用に飼われていました)
で、時がめぐり、いつしかネコもイヌも屋内で飼われるようになり、食事 (もうエサなんて言ってはいけません) も栄養豊富なキャットフードやドッグフードに変わりました。
人間のライフスタイルに合わせて、ペットも人間の都合に合わせた生活スタイルに変わってきたようであります。
ペットフードなんて、人間の食事でいえば、レトルト食品やインスタント食品と同じじゃないですか。
みなさんのまわりは、いかがですか?
今でも残っている “昭和の常識” ってありますか?
Posted by 小暮 淳 at 11:41│Comments(0)
│昭和レトロ