2023年03月31日
島が増えた!?
目の前に、一冊の分厚い本があります。
『日本の島ガイド SHIMADAS(シマダス)』
編集・発行/財団法人 日本離島センター
(2004年9月30日発行)
厚さにして約5㎝もある辞典です。
なぜ、こんな本を僕が持っているのか?
それは20年前に、さかのぼります。
僕は2年間、取材で愛知県知多半島沖の離島に通いました。
それをきっかけに、日本の離島に興味を持ったからです。
※(当ブログのカテゴリー 「島人たちの唄」 参照)
この本の中に、「島の数」 という項目があります。
これによると、<『昭和62年版海上保安庁の現況』 において同庁は6,852島と発表した。> とあります。
このときの同庁の数え方は、関係する最大縮尺海図と2.5万分の1陸図を用い、
①周囲が0.1㎞以上のもの。
②何らかの形で本土とつながっている島について、それが橋、防波堤のように細い構造物でつながっている場合は島とし、それより広くつながっていて本土と一体化しているようなものは除外し、
③埋立地は除外、
とあります。
発表から36年後の今年、驚くべきニュースが飛び込んできました!
「正確性に欠ける」 と国会で指摘され、電子地図や航空写真を使って数え直してみたところ、なななんと! 日本には島が14,125島あったといいます。
間違った数が、長年放置されていたという事実が、暴露されました。
6,852と14,125では、2倍の誤差があったということです。
“正確さに欠ける” にも、ほどがある数です。
目に見えるものですら人間は把握できないのですから、地底や海底、はたまた宇宙なんて、分からないことだらけなんでしょうね。
せめて僕は、群馬県内の数にだけはこだわって、取材を続けたいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 12:17│Comments(0)
│読書一昧