2023年05月25日
ピアノはピアノ
「そうだったんですね」
会う早々、知人の男性に言われました。
「えっ?」
「ピアノですよ」
数日前に書いたブログを読んでくれたようです。
高校を卒業した春、僕がピアノ教室に通い出した話です。
※(当ブログの2023年5月21日 「もしもピアノが弾けたなら」 参照)
と思ったら別の知人男性は、僕の顔を見るなり突然、
「♪ もしも~ピアノが弾けたなら~♪」
と歌い出しました。
この人もまた、ブログを読んでくれていたようです。
お二方とも60歳以上です。
何か “ピアノ” というキーワードに思い出があるのでしょうか?
前回のブログにも書きましたが、僕にとってピアノは、あこがれの存在だったのです。
その思いは、今も変わりません。
そんなピアノについて、以前から2つの疑問がありました。
一つは、なぜピアノは黒いのか?
もう一つは、なぜピアノは 「ピアノ」 と呼ぶのか?
先日、そんな疑問が一気に解決しました。
読売新聞夕刊の 『はじまり考』 というコラムてす。
ピアノが日本に入ってきたのは、江戸後期。
その時はまだ、木目調だっといいます。
日本で最初に国産ピアノが造られたのは明治33(1900)年のこと。
日本楽器製造 (現ヤマハ) が製作を始めました。
<日本のメーカーが高い湿度の気候に耐えられるように黒い漆を塗ったところ、高級感と落ち着いた雰囲気が評判になり、世界で普及しました。>
とのことです。
コラムには、もう一つの疑問についても明記されています。
<「ピアノ」 は、1700年頃にイタリアのメディチ家に仕えた楽器製作者・クリストフォリがつくった楽器が起源とされています。当時、似た楽器として 「チェンバロ」 がありましたが、音の強弱を表現するのには不向きでした。それを可能にしたのがピアノです。>
弦をはじくチェンバロとは異なり、ピアノは弦をたたく仕組みなので、強い音 (フォルテ) と弱い音 (ピアノ) を調整できるようになりました。
そしてクリストフォリは、この楽器に 「フォルテ、ピアノの出せるチェンバロ」 と名付けました。
やがて、この長たらしい楽器名は次第に略され、「ピアノ」 と呼ばれるようになったといいます。
ピアノは、弱い音が出せる鍵盤楽器という意味だったのですね。
大変ためになりました。
疑問は解けたけれど、僕のピアノへのあこがれは、いまだ悶々としています。
いつか、ピアノのある生活を送るのが夢です。
自分で弾くのはあきらめましたから、いつか、そばで、ピアノを弾いてくれる素敵な女性が現れることを夢見ています(男性でも可)。
Posted by 小暮 淳 at 11:35│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
ピアノが黒いのは、漆塗りがはじまりなんですね。日本の伝統工芸すごい!
Posted by まいちゃ at 2023年05月26日 23:21
まいちゃさんへ
ですね!
近年は、塗装技術が向上して、カラフルなピアノも生産されるようになりました。
ですね!
近年は、塗装技術が向上して、カラフルなピアノも生産されるようになりました。
Posted by 小暮 淳
at 2023年05月27日 10:56
