2023年06月13日
会いに行けるライター
「会いに行けるアイドル」 というコンセプトで売り出したのは、アイドルグループのAKB48でした。
当時は、画期的でした。
だって昭和の時代、テレビの中のスターやアイドルといえば、雲の上の存在で、遠くから眺めることはできても、会いに行けるなんてことは、絶対にありえませんでしたもの。
それが、直接会って、握手までしてくれるのですから、ファンにとってはたまりません。
「そーだ! 僕も会いに行けるライターになろう!」
と思ったかどうかは記憶にありませんが、僕は他のライターさんたちに比べると、比較的 “会えるライター” だと思います。
ライター (文筆業) という職業は、出版社や雑誌社、新聞社と打ち合わせをして、取材に出かけて、原稿を仕上げるという地味な仕事です。
無記名の記事の場合、性別も年齢も分かりません。
記名記事であっても、プロフィールがなければ、年齢も人となりも不明です。
いわば、覆面レスラーのような存在なのです。
「文章は、筆者の顔が見えたほうが、より味わい深い」
そう思ったのです。
「よし、バンバン顔を出そう!」
という発想から、僕の著書 “温泉シリーズ” が始まりました。
加えて、講演やセミナーを開催。
テレビ番組のコメンテーターやラジオのパーソナリティーも務めました。
プライベートでは、バンドのライブ活動、紙芝居の興行なども行っています。
最近は、温泉ファンやマニアが集まる会合やオフ会などにも、スケジュールが合う限りは出席しています。
たぶん、嫌いじゃないんでしょうね。
取材や執筆などの地味な作業も好きだけど、人と会ったり、人前で話すことも好きなんだと思います。
自分で言うのも変ですが、僕って、根っからの “人たらし” なんですよ。
「人を笑わせたい」 「人を楽しませたい」 と、いつも思っています。
そう思っていると、僕と同じアンテナを持っている読者が、会いに来てくれます。
先日もイベント会場に、古参の読者が訪ねて来てくれました。
彼女は、14年前に出版され、すでに絶版になっている 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) の初版本からの読者です。
当時から現在まで、講演やセミナー、サイン会、祝賀会、ライブコンサートなどにも、たびたび参加してくださっています。
今回も会うなり、プレゼントをいただきました。
手渡された紙袋の中は……
取り出して見るまでもなく、ボトルに貼られた黒地に赤い文字が見えています。
“赤兎馬”
「せきとば」 です。
僕の大好物の芋焼酎であります。
さっそく、その晩にロックでいただきました。
添えられたメッセージカードには、こんなことが書かれていました。
≪Jun jun Love≫
≪祈願 ぐんま温泉かるた≫
≪C・F 成功!!≫
Mさん、いつもいつもありがとうございます。
これからも、“会いに行けるライター” をよろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳 at 11:49│Comments(0)
│執筆余談