2023年12月09日
スマホを持たぬ者、市民にあらず
前橋市から大きな封筒が届きました。
中には 「市民との協働のまちづくりにあなたのご意見を」 と書かれた22ページにわたるアンケート用紙が入っていました。
なんでも15歳以上の市民の中から無作為に抽出された5,000人のうちの一人に、僕が選ばれたようであります。
もちろん、健全なる郷土を愛する一市民として、快くアンケートに答えました。
アンケート内容は、みなさんがお察しの通りの、よくある質問ばかりです。
環境や交通、教育など、住みやすさに関する設問が延々と続きます。
なのに最後に、こんな設問がありました。
<あなたはスマートフォンやタブレットを利用していますか?>
なぜに突然?
と思いましたが、反射的に僕は4番の 「まったく利用しない」 に○を付けました。
ページをめくると、さらに設問は続きます。
<3または4と答えた方へお聞きします。スマートフォンやタブレットを利用しない理由は何ですか?>
なぜに執拗に問うのか?
と思いましたが、迷うことなく6番の 「自分の生活には必要ないと思っているから」 に○を付けていました。
さらに設問は続きます。
<あなたは、スマートフォンやタブレットを使って、どのようなサービスを利用したいと思いますか?>
ここで、はたと手が止まりました。
え?
この設問って、利用している人限定じゃないの?
なのに 「利用しない」 と答えた人にも、しつこく訊ねているのです。
選択肢の一覧には、インターネットやオンラインを使った様々なサービスが並んでいます。
<当てはまるものすべてに○を付けてください>
だから~、僕は、さっきから、利用しないし、必要ないと答えているんですよ!
と、いらだち始めていると、最後の一行が目に入りました。
「利用したいと思わない」
迷わず○を付けました。
ははは~ん、そういうことなんですね。
三段落ちなんです。
「利用していない」 (なぜ?) → 「必要ないから」 (今後は?) → 「利用したいとは思わない」
まるでスマホを買わせたいがための営業マンとの会話のようです。
これに対して、すでにスマホを利用している人への設問は、一切ありませんでした。
現在の日本国民のスマホ保有率は、96.3%です。
もしかして行政は、残りの3.7%が許せないのですか?
この数字を100%にしたとき、一網打尽に市民を統括した何かを始めようとしているのではありませんか?
な~んてね、勘ぐってみたりもしましたが、素直にアンケートに答えました。
“スマホを持たぬ者、市民にあらず”
っていう意味じゃ、ありませんよね(笑)。
Posted by 小暮 淳 at 12:11│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
今度、前橋市が「めぶくPay」を始めるのですが、スマホでQRコードを読み込めないと、参加できません。
それで、このようなアンケートをしたんじゃないですか?
前橋市民でも、スマホを持っていないと、お得なことに参加できないから、持ちましょうキャンペーンですよ。
スマホを持っていない人が一杯いたら「めぶくPay」の施策に反対する人が一杯になると困ると思ったのかなあ?
それで、このようなアンケートをしたんじゃないですか?
前橋市民でも、スマホを持っていないと、お得なことに参加できないから、持ちましょうキャンペーンですよ。
スマホを持っていない人が一杯いたら「めぶくPay」の施策に反対する人が一杯になると困ると思ったのかなあ?
Posted by ヒロ坊 at 2023年12月09日 13:32
ヒロ坊さんへ
なるほど!
そういうことだったのですね。
スマホは便利なだけかと思ったら、お得なのですね。
僕は、便利もお得も要りません。
必要なものだけで暮らしていこうと思います。
なるほど!
そういうことだったのですね。
スマホは便利なだけかと思ったら、お得なのですね。
僕は、便利もお得も要りません。
必要なものだけで暮らしていこうと思います。
Posted by 小暮 淳
at 2023年12月09日 22:28
