2024年02月20日
090 が怖い
たとえば、昨年の10月。
僕が出演したフジテレビ 『ホンマでっか!TV』 のオンエア終了直後のこと。
すぐにケータイ電話が鳴りました。
テレビを観てくれた親しい友人が、さっそく電話をくれたのだと思いました。
ところが、表示を見ると……
090-××××-××××
登録のない電話番号です。
恐る恐る電話に出ると……
「Kです」
と、男性の声で名字だけを名乗りました。
“K” という名字は、ありふれた名字で、パッと思いつく知り合いだけでも2~3人はいます。
でも、その誰とも声が違います。
「どちらのKさんでしょうか?」
訊ねると、声の主は、こう言いました。
「同級生のKです」
といって、中学校の名を告げました。
K君、K君……、えーと、K君……
「あっ、K君ね」
おほろげながら、やっと思い出しました。
クラスでも目立たない、おとなしい男子でした。
ただ運動神経が良くて、スポーツができた子だということだけは覚えています。
「小暮君、今、テレビ観たよ。すごいね!」
電話の内容は、それだけだったのですが、なんで僕の電話番号が、とっさに調べられたのでしょうか?
「ああ、ありがとう。で、なんで、この番号を知ってるの?」
思わず、訊いてしまいました。
すると……
10数年前のクラス会の時に、名刺交換をしたというのです。
でも、こっちは、そんなことは記憶にありませんから、ただただ驚くばかりでした。
先日、またしても登録なしの電話がかかってきました。
090-××××-××××
電話に出ると、やはり声の主は男性でした。
「Hです」
今回は、まったく知り合いの中にはいない名字でした。
「どちらのHさんでしょうか?」
「○○中学で一緒だったHです」
と言われても、記憶の中のクラスメートには、H君という人はいません。
「H君?」
「ええ、△組のHです」
なんだって!
同じクラスじゃねーのかよ!
それじゃー、分からんて!
(僕らの中学校は当時、1学年10クラスもあったのですから)
それでも僕は、記憶をたどりながらH君という人物を頭の中で追い求めていました。
「小暮君、読んだよ! 昨日の新聞」
彼は、読売新聞に連載が始まった僕のコラムを読んでくれたようであります。
「前から小暮君のことは知ってたけどさ、顔写真付きで、すごいよね!」
あっ、思い出しました!
H君のこと。
中学時代はクラスも違うため、一度も口をきいたことはありませんでしたが、20年ほど前に、さる会合で同席した人です。
そのとき、たまたま同じ中学校の出で、しかも同学年だということで、名刺交換をした人でした。
でも、ごめんなさい。
忘れていました。
本当は、うれしいんですよ。
そうやって、昔の同級生や同窓生たちが、僕のことを思い出して電話してくれること。
でもね、突然、090 で始まる未登録の電話番号が表示されて、知らない人の声が聞こえてくると、ドキッとしてしまうんです。
できたら最初は、メールか手紙で連絡してくれませんか?
それから親しくなったら、電話でお話ししましょう。
Posted by 小暮 淳 at 10:30│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
年末の私からの電話もさぞ怖かったでしょう笑
どうしてもビールを渡したくて
お電話してしまいました(^_-)
どうしてもビールを渡したくて
お電話してしまいました(^_-)
Posted by みわっち at 2024年02月21日 10:23
みわっちさんへ
いえいえ、みわっちさんの声は知ってますから、恐怖は0.数秒でした(笑)。
ビール、ごちそうさまでした。
いえいえ、みわっちさんの声は知ってますから、恐怖は0.数秒でした(笑)。
ビール、ごちそうさまでした。
Posted by 小暮 淳 at 2024年02月21日 11:02