2024年05月31日
老神温泉 「亀鶴旅館」③
「ハーイ、時間のある人は、帰りに亀鶴旅館の湯に入って行ってくださ~い!」
先日の幡谷温泉(片品村) 「ささの湯」 に泊まった翌日、朝食の席でのこと。
(2024年5月27日 「祝!復旧 『ささの湯』 ファンの集い」 参照)
「純温泉協会」(大阪府) 代表の山口貴史さんが、叫んでいました。
純温泉とは?
山口さんが命名した造語ですが、「源泉をそのまま利用している温泉」 のこと。
彼は全国の純温泉を探して、日夜、東奔西走している情熱の塊のような男です。
今回泊まった 「ささの湯」も純温泉の加盟宿です。
また彼が叫んでいた 「亀鶴(きかく)旅館」 も老神温泉(沼田市) にある小さな温泉宿で、純温泉の加盟宿。
なんでも彼は、前日に亀鶴旅館に宿泊して、女将さんから了承を得たといいます。
午前10時から11時までの1時間限定のスペシャル入浴タイムを設定したのだと、得意満面でした。
なかなか粋な計らいをする男であります。
それにしても彼は、純温泉協会を立ち上げるだけあり、全国の “いい湯” を知っています。
「ささゆ湯」 の湯もぬるめでサラッとしていていいが、「亀鶴旅館」 の湯も個性的で実にいい。
僕は拙著 『尾瀬の里湯』(上毛新聞社) の中で、こう表現しています。
<湯が良いかどうかは、宿の前に立ってみれば分かるものである。決して華美な外観ではないが、奇をてらわず、昔ながらの風情でひっそりとたたずんでいるところがいい。>
本の出版が2015年ですから、9年ぶりに訪ねたことにあります。
「ジュンジュンですね!?」
女将にお会いすると、開口一番に言われてしまいました。
「大変ご無沙汰しています」
と無礼を詫び、浴室へ。
あの日と変わらぬ、上質の湯が浴槽からあふれていました。
泉質は、アルカリ性単純硫黄温泉。
ほのかな温泉臭が漂い、白い湯の花が浮遊する老神温泉の源泉の中でも個性派です。
何より温度がいい。
源泉の温度は約60度と高めだが、浴槽に届くまでには、だいぶ冷めているはず。
が、それでも熱い!
なのに不思議です。
沈んでいると、やがて数分で熱さを感じなくなります。
そして、うっとりする眠気に包まれました。
いい湯に出合うと、誰もが幸せそうな顔になりますね。
まさに温泉は、地球からのプレゼントです。
山口さん、これからもたくさんのプレゼントを探して、みんなに教えてあげてくださいね。
Posted by 小暮 淳 at 11:32│Comments(5)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
サプライズに驚きでしたね〜
ひしゃくがあったので飲めるのかと汲んでみたら熱すぎて無理でした。
湯は皆を幸せにしてくれますね。
ひしゃくがあったので飲めるのかと汲んでみたら熱すぎて無理でした。
湯は皆を幸せにしてくれますね。
Posted by たけちゃん at 2024年06月01日 06:50
追伸
読売朝刊に小暮さ〜ん
群馬の温泉を凝縮した紹介。素晴らしい記事でした〜
読売朝刊に小暮さ〜ん
群馬の温泉を凝縮した紹介。素晴らしい記事でした〜
Posted by たけちゃん at 2024年06月01日 08:03
たけちゃんさんへ
早々にコメントをいただき、ありがとうございます。
これからも群馬の温泉の魅力を発信していきますので、援護射撃をよろしくお願いします。
いい湯は、みんなを幸せにします!
早々にコメントをいただき、ありがとうございます。
これからも群馬の温泉の魅力を発信していきますので、援護射撃をよろしくお願いします。
いい湯は、みんなを幸せにします!
Posted by 小暮 淳
at 2024年06月01日 11:50

9年ぶりでしたか~
いい湯変わらずでしたでしょう(^^)
何年か前からか
毎年必ずお世話になっています
浴場前に
ぐっちさんの名刺と
私の名刺が一緒に掲示されていて
ありがたい気持ちいっぱいです。
ずっと守りたい湯と宿です(^^)
いい湯変わらずでしたでしょう(^^)
何年か前からか
毎年必ずお世話になっています
浴場前に
ぐっちさんの名刺と
私の名刺が一緒に掲示されていて
ありがたい気持ちいっぱいです。
ずっと守りたい湯と宿です(^^)
Posted by みわっち at 2024年06月02日 06:02
みわっちさんへ
やはり温泉ファンは、いい湯といい宿を知ってらっしゃる。
女将が美人というのも、いいですね。
やはり温泉ファンは、いい湯といい宿を知ってらっしゃる。
女将が美人というのも、いいですね。
Posted by 小暮 淳
at 2024年06月02日 12:49
