2015年11月26日
相間川温泉 「ふれあい館」③
“現場百遍”
取材は、し過ぎることはない。
ま、これは 「座右の銘」 というよりは、僕の仕事に対するモットーのようなものです。
僕は小説を書いているわけではありませんからね。
取材をして、記事を書くライターです。
ノンフィクションの世界は、時々刻々と現場が変化しています。
と、いうことで、昨晩から旧倉渕村(現高崎市) の相間川(あいまがわ) 温泉に泊り込んで、再取材を行ってきました。
だって先月、訪ねたときに社長室長の尾形誠さんから 「今月中旬には、内風呂も源泉かけ流しになります」 なんて言われてしまったのです。
※(2015年10月7日 「相間川温泉 ふれあい館②」 参照)
と、いうことは、湯の色も変わってしまうということです。
と、いうことは、この日撮影した写真は使えないということであり、書く記事の内容まで間違ったものになってしまうということです。
それでは、いかん!
ということで、ふたたび、相間川温泉を訪れたのであります。
「おおおー! 本当だ!」
先に浴室へ入ったカメラマン氏の喚声が聞こえてきました。
「どれどれ、本当ですか?」
と、覗き込む僕。
「おおーっ、露天に負けず劣らず、いい色をしていますね」
泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉。
塩分を多く含んでいるため、なめると塩辛く、また鉄分も多いため湯は黄褐色ににごり、湯舟の底にはレンガの粉のような沈殿物が溜まります。
なので、露天風呂は以前から源泉をそのままかけ流していましたが、内風呂は鉄分をろ過していたのです。
「お客様のなかには、『湯が汚れている』 なんて言う人もいますからね」
という理由からのようですが、根強い温泉ファンの中には、「内風呂も源泉そのままが良い」 という声がささやかれていました。
で、今回、内風呂の循環ろ過をやめた理由を訊くと、
「実は、温泉成分が濃過ぎて、すぐに機械が壊れてしまうんです」 とのこと。
いわゆるスケールと呼ばれる析出物が、循環装置や給湯パイプに詰まってしまい、故障しやすいのであります。
いゃ~、温泉ファンには、うれしい誤算じゃないですか!
だって、かけ流しをやめて循環風呂にしてしまう温泉施設があまたと存在するなかで、その逆をやってのけたのであります。
大歓迎ですって!
一夜明けた今朝は、同じ源泉を使用している近くの日帰り入浴施設 「せせらぎの湯」 も、オープン前に取材させてもらいました。
こちらは開設以来、内風呂も露天風呂もかけ流しです。
また源泉に近いからでしょうか、なんだか色がより濃くて、オレンジ色に見えました。
“現場百遍”
これからも読者に最新の情報を届けるため、県内各所を東奔西走したいと思います。
ご期待あれ!
Posted by 小暮 淳 at 15:08│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
小暮さん、質問です。
相間川温泉のどこに泊まったのですか?
そして、そこは日帰り温泉できるのですか?
日帰り温泉は「せせらぎの湯」だけですか?
相間川温泉のどこに泊まったのですか?
そして、そこは日帰り温泉できるのですか?
日帰り温泉は「せせらぎの湯」だけですか?
Posted by 学さん at 2015年11月27日 01:00
学さんへ
宿泊施設があるのは 「ふれあい館」 です。
もちろん日帰り入浴もできます。
一方、「せせらぎの湯」 は日帰り入浴のみです。
そもそも旧・倉渕村の福祉センターとして建てられた施設ですから、規模も小さく、食堂などはありません。
その代わり売店があり、飲食物の持ち込みもOKです。
宿泊施設があるのは 「ふれあい館」 です。
もちろん日帰り入浴もできます。
一方、「せせらぎの湯」 は日帰り入浴のみです。
そもそも旧・倉渕村の福祉センターとして建てられた施設ですから、規模も小さく、食堂などはありません。
その代わり売店があり、飲食物の持ち込みもOKです。
Posted by 小暮 淳 at 2015年11月27日 17:24