2015年12月23日
イブイブの夜に
クリスマスの想い出といえば、やっぱり、子どもの頃にサンタクロースからもらったプレゼントの数々でしょうかね。
毎年、毎年、願い事を書いた紙を母親に渡して、プレゼントが届くのを待っていました。
一番記憶に残っているのは、鉄腕アトムのマスクとベルトが入った変身セットです。
大好きだったアトムになり切って、一日中、アトムの格好をして遊んでいたことを覚えています。
ある年の冬。
「サンタクロースっていないんだよ」
と友だちに言われて、
「そんなことないよ。だって、うちには毎年来るもの!」
と、ムキになって言い返したときの切ない思い。
もしかしたら……と、うすうす気づいていただけに、友だちから告げられたサンタクロースの正体を泣く泣く心の中では認めざるをえませんでした。
月日は流れて大人になって、我が家の子どもたちにも毎年、サンタクロースがやって来るようになりました。
ある年のクリスマスの朝。
長女がプレゼントを抱えて、パジャマ姿のまま2階から下りてきました。
あまり、うれしそうな顔をしていません。
「うわ~、よかったな。サンタさんから何をもらったんだい」
「ゲーム」
「それ、お前が一番欲しかったゲームだろ!」
「うん……」
「うれしくないのか?」
「うれしいよ」
「だったら、なんで、そんなムズカシイ顔をしているんだ?」
すると長女は、こんなことを言うのでした。
「あのさ、サンタさんって、どこから来るんだっけ? 日本じゃないよね」
「ああ、遠い北の寒い国から、ソリに乗ってやって来るんだよ」
「・・・」
「それが、どうかしたか?」
「じゃあ、B堂書店って、世界中にあるんだね」
「えっ?」
娘が手にしたプレゼントの包み紙に、B堂書店のキャラクターと文字がデザインされていたのでした。
「あ、あ、そうだよ。いや、もしかしたらサンタさんは日本に来てから買ったのかもしれないね」
苦しまぎれの言い訳をしたことは、言うまでもありません。
そんな長女も、今や1児の母親です。
今頃は、亭主と一緒にサンタクロースを招く準備をしているかもしれませんね。
Posted by 小暮 淳 at 22:10│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
ぷぷっ(*^o^*)
私もそんな思い出がっ…
息子に‘サンタさん、ハローマックで買って来てくれたっ’って言われて焦りましたっ(^。^;)
私もそんな思い出がっ…
息子に‘サンタさん、ハローマックで買って来てくれたっ’って言われて焦りましたっ(^。^;)
Posted by ひまわり at 2015年12月24日 09:20
ひまわりさんへ
どこのお宅でも “あるある” のサンタエピソードですね。
でも、その想い出が、ある子とない子では、きっと大人になったときに、親への感謝の気持ちが違うと思いますよ。
明日の朝、世界中で子どもたちの歓喜の声が聞こえることでしょう!
メリークリスマス!
どこのお宅でも “あるある” のサンタエピソードですね。
でも、その想い出が、ある子とない子では、きっと大人になったときに、親への感謝の気持ちが違うと思いますよ。
明日の朝、世界中で子どもたちの歓喜の声が聞こえることでしょう!
メリークリスマス!
Posted by 小暮 淳 at 2015年12月24日 20:49