2016年03月04日
温泉が消える!
「県内温泉の総湧出量に減少傾向が見られる」
と、群馬県温泉協会が発表しました。
群馬県内には455本の源泉があり、その3分の2は掘削泉です。
それらの源泉の湧出量が、掘削時に比べて湧出量が減少しているとのことです。
これについて同協会の岡村興太郎会長は、
「現状に危機感を感じている。この傾向を止めなければならない」
と述べ、温泉源の管理者に対して、湧出量や泉温などの状況を継続的に把握するように呼びかけています。
(2016年3月3日付の上毛新聞より)
では自然湧出泉については、どうなのか?
これについても岡村会長は、かつて同協会の会報誌で、以下のように述べています。
「明治25年に発行された群馬県の温泉分析書 『上野鉱泉誌』 によると、この中に県内74ヶ所の温泉分析書と効能が記載されており、そのうち現存する温泉は30ヶ所余りとなっている。」
当然のことですが、消えた40以上の温泉は、すべて自然湧出泉ということになります。
消えた原因について会長は、「昭和30年代以降の温泉掘削技術の進歩」 を挙げていますが、近年はそれだけが原因ではなくなっています。
高齢化による後継者不足や大温泉地の観光地化による経営不振なども、“消えゆく温泉” に拍車をかけています。
そのスピードは留まることを知らず、また1つ、また1つと毎年数軒の小さな温泉宿(地) が消えているのが現状であります。
昨日、某新聞社から 「消えていく温泉について、お話をうかがいたいのですが?」 という取材依頼がありました。
もちろん、二つ返事で承諾しました。
「いよいよ新聞が動き出したか!」 という喜び半分、「それほどに危機的な状況なのだ!」 という不穏な気持ちも同時に湧いてきました。
でも、本当のことを知ってほしい。
僕でお役に立てるならば、知っていることはすべてお話しようと思います。
掲載日等、詳細が分かりましたら、ブログ上にて公開いたします。
Posted by 小暮 淳 at 12:18│Comments(2)
│温泉雑話
この記事へのコメント
地下て 謎の世界ですね
ポンプアップしてる温泉の湯量が減少してる反面
東京駅や上野駅は 地下水で 浮き上がらないように アンカーで 固定している訳で
人間が 欲しいままに ガンガン使えば 長い時間利用出来なくなるのも 自然の理と思えますが
結局 人間て利便性を 追求し 枯渇するまで 消費するのでした
ポンプアップしてる温泉の湯量が減少してる反面
東京駅や上野駅は 地下水で 浮き上がらないように アンカーで 固定している訳で
人間が 欲しいままに ガンガン使えば 長い時間利用出来なくなるのも 自然の理と思えますが
結局 人間て利便性を 追求し 枯渇するまで 消費するのでした
Posted by momotaka at 2016年03月04日 15:21
momotakaさんへ
ですね。
その昔、温泉は神様からの授かりものでした。
湧出地を祀り、湯に手を合わせ、「いただく」 感謝の気持ちを表しました。
でも人間は、平成以降の大深度掘削の技術により、神の領域を自分たちのものにしてしまったんですね。
まさに “湯水のごとく” 欲しいままに……。
ですね。
その昔、温泉は神様からの授かりものでした。
湧出地を祀り、湯に手を合わせ、「いただく」 感謝の気持ちを表しました。
でも人間は、平成以降の大深度掘削の技術により、神の領域を自分たちのものにしてしまったんですね。
まさに “湯水のごとく” 欲しいままに……。
Posted by 小暮 淳
at 2016年03月05日 17:29
