2016年03月10日
かわいそうな現代人
『保育園落ちた 日本死ね!!!』
ブログをきっかけにネット上で話題となり、ついには国会へと波紋が広がっています。
いわゆる “待機児童” の問題です。
実は、僕の孫も現在、待機児童なのであります。
二浪の末、やっと今春から保育園に入れることになりました。
その間、娘夫婦は、昼間はムコが働いて、夜間は娘が働いて、交互に孫の面倒を看ていたようです。
同時進行の共働きが不可能なので、仕方なく時間差で共働きをしているのが現状です。
でも、おかしな話ですよね。
昔のほうが子どもの数が多かったのに、待機児童の話なんて聞きませんでしたよ。
ま、僕らが子どもの頃は、幼稚園や保育園に通わない子も大勢いましたけどね。
それにしても、不思議です。
なぜ今、こんなにも保育園と保育士の数が足りないのでしょうか?
「今の人たちは、かわいそうだね。共働きをしないと生活ができないんだからさ。昔は、どこの家も、お父さんが一人働けば、一家全員が食べていけたのにね」
これは、今年89歳になるオフクロの言葉です。
「しかも昔は、もっと子どもの数が多かったんだよ。5人兄弟、6人兄弟なんて当たり前だった。なのに、お父さん一人の稼ぎで生活ができたんだからね。大変な世の中になったもんだ」
確かに、オフクロの言うとおりなんです。
僕のうちも、友だちのうちも、商売をしている家を除けば、共働きの親なんて、いませんでした。
オフクロいわく、
「専業主婦が当たり前の世の中だったし、主婦が勤めようと思っても仕事がなかったけどね」。
では、昔のお父さんは、今のお父さんの何倍も稼いでいたのでしょうか?
この問いに対して、オフクロは、
「昔は、今みたいに、お金がかからなかったんだよ」。
冷蔵庫や電子レンジ、エアコンなどの電化製品はもとより、クルマも電話もなかったわけですからね。
「食費と家のローンしか出費はなかったんだよ」
便利になったぶん、出費もかさむ世の中になったということです。
はてさて、不便でも金をかけずに手をかけて暮らしていた昔が良かったのか?
便利だけど、お金がかかる現代のほうが暮らしやすいのか?
その中間の、ちょうどいい時代というのは、いつだったんでしょうね。
Posted by 小暮 淳 at 20:41│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
教育で拝金主義に 育ってますからね
足りる事は 知らないのです
底無し胃袋で 環境を食い尽くす 日本人
生きる時間は すべて労働時間に それすら自慢に話にする
人間を棄てて 産業用ロボットに
時間が無いから 政治も環境も文化も 考える事なく 他人任せ
それが 現代なんだ
と 黙認している人は 支配者に飼われている 家畜に思えます。
足りる事は 知らないのです
底無し胃袋で 環境を食い尽くす 日本人
生きる時間は すべて労働時間に それすら自慢に話にする
人間を棄てて 産業用ロボットに
時間が無いから 政治も環境も文化も 考える事なく 他人任せ
それが 現代なんだ
と 黙認している人は 支配者に飼われている 家畜に思えます。
Posted by momotaka at 2016年03月11日 15:28
momotakaさんへ
飽食をして、ダイエットする。
マッチポンプを繰り返す日本人。
昔の日本人は、こんなんじゃなかった。
欧米化にあこがれた末路なんでしょうか……。
飽食をして、ダイエットする。
マッチポンプを繰り返す日本人。
昔の日本人は、こんなんじゃなかった。
欧米化にあこがれた末路なんでしょうか……。
Posted by 小暮 淳 at 2016年03月12日 13:32