2016年04月12日
カエルの遺伝子
「みんな、心しておきなよ。ジュンはオヤジに、そっくりだからな。こうなるぞ!」
今年の正月の一族団らんの席で、アニキが僕の子どもたちに向かって言った言葉です。
認知症が進むオヤジのボケ具合に、孫たちが笑ったときでした。
それから1ヶ月ほど経った、ある休日の午後。
2階の自室で仕事をしていると、階下のリビングがさわがしい。
どうやら長女が孫を連れて遊びに来たようです。
僕は仕事の手を止めて、孫の顔を見に降りていきました。
長女 「伯父さん、言ってたよね。お父さんもおじいちゃんみたいになるって」
次女 「あー、やだやだ。あたし、看ないからね」
長女 「なに言ってるのよ。あんたが一番長く、この家にいるんだからね」
次女 「あたし、高校出たら、さっさとこの家出るから」
長女 「あんたが、一番おとうさんと仲いいじゃない!」
次女 「おねえちゃん、長女なんだからね。おねえちゃんが看るのが筋じゃない?」
長女 「だったらR(長男) でしょう。長男なんだから! ね、Rが看るよね?」
長男 「・・・」
廊下で、そこまで立ち聞きをして、僕は咳払いをしながらリビングに入りました。
知ってか知らずか、一堂、爆笑!
「おじいさま、こんにちは!」
ふざけて、あいさつをする孫に、またもや座は大笑い。
僕の目尻も下がりっぱなしです。
まっ、いっか……。
さっきの話は、聞かなかったことにしましょう。
でも、そんなことを子どもたちに話される年齢になったということです。
ああ、恐ろしや!
“子は親の背中を見て育つ” といいます。
おい、子どもたち!
今の俺の背中を、よーく見ておけよ!
Posted by 小暮 淳 at 18:30│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
大丈夫ですよ!しっかり見てくれてますよ。3人で知恵を出しあって看てくれますよ。
Posted by 優・寛の母さん at 2016年04月13日 20:53
優・寛の母さんへ
だといいのですが……。
ま、期待はしていませんがね。
“老いるとは、どういうことか?”
オヤジとオフクロから学んでいるところです。
だといいのですが……。
ま、期待はしていませんがね。
“老いるとは、どういうことか?”
オヤジとオフクロから学んでいるところです。
Posted by 小暮 淳
at 2016年04月14日 00:24
