2016年04月18日
天の神よ 地の神よ
♪ はるかかなた 天明の世に
怒れる山よ
空を焦がし 野を焼き尽くす
炎の嵐
天変地異 逃げ惑う民
降り積もる 灰の原に
神が授けた 命の泉
湯いずる国 湯源郷 ♪
( 『湯源郷』 by Jun Kogure )
またしても大震災が日本列島を襲いました。
“天災は忘れた頃にやって来る” ものなのでしょうか?
いえいえ、私たち日本人は、決して忘れてなんかいません。
日本は世界一の地震国です。
そして地震の恐さを、どこの国の人たちよりも身をもって知っています。
それでも、やはり、突然の惨事に、私たちは茫然自失するしかありません。
毎日毎日、テレビに映し出される倒壊した家屋や土砂崩れの映像に、息を呑むばかりです。
自然の猛威の前では、私たち人間は何もあらがうことができないのです。
そしてまた、たくさんの尊い命が失われました。
僕は今でも忘れられません。
5年前、東日本大震災の津波で、家族を亡くした漁師の言葉が……。
「それでも海を憎いとは思えない。なぜなら海は、私たちに有り余る多くの恵みを与えてくれるから」
冒頭に記した歌詞は、僕がライフワークのようにして歌詞を継ぎ足しながら歌い続けている歌の5番です。
群馬県内の “いで湯伝説” を掘り起こし、後世に残そうとメロディーにのせて歌っています。
温泉は、地の神様からの贈り物です。
だからといって神様は、人間に徳だけを与えてくれているわけではありません。
天明3年(1783)、浅間山の大噴火により多くの人命や家屋、広大な農地を失いました。
火山灰が降り積もり、泉口をふさいでしまったため、その圧力により新しく噴出したのが磯部温泉(群馬県安中市) の源泉だったといわれています。
まさに 「災い」 と 「恵み」 は表裏一体なのであります。
天の神よ、地の神よ。
この国に、ご加護をお願いいたします。
Posted by 小暮 淳 at 13:26│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
群馬の人も 過去の災害を思いだし
もう あの時には 戻れない事を 噛み締めた方がいいと
私は思います。
もう あの時には 戻れない事を 噛み締めた方がいいと
私は思います。
Posted by momotaka at 2016年04月19日 10:22
momotakaさんへ
群馬は災害の少ない、住み良い県だと言われますが、それでも過去にはいくつもの災害を経験しています。
洪水や山津波など、自然を破壊したことによる人災も少なくありません。
目先の営利に惑わされずに、自然との共存を考えたいものです。
群馬は災害の少ない、住み良い県だと言われますが、それでも過去にはいくつもの災害を経験しています。
洪水や山津波など、自然を破壊したことによる人災も少なくありません。
目先の営利に惑わされずに、自然との共存を考えたいものです。
Posted by 小暮 淳
at 2016年04月19日 21:33
