2016年04月30日
坂東太郎って誰よ?
群馬には、海はないけど川がある!
そう、海なし県に生まれ育った僕らには、川が遊び場だったのだ。
山の清流で泳いだり、里の小川で釣りをしたり、少年時代はいつも川で遊んでいた。
なかでも県都に育った “前橋っ子” にとって、川といえば市内中央をとうとうと流れる大河、利根川こそが海に匹敵するウォータースポットでした。
全長322キロメートル、全国2位。
流域面積1万6840平方キロメートル、全国1位。
まさに 『利根は坂東一の川』(上毛かるた) なのであります。
「坂東」 とは、箱根の山の東の意味で 「関東」 のこと。
その関東地方で一番大きい川であることから、利根川は別名 「坂東太郎」 とも呼ばれています。
「太郎」 とは長男のことです。
ということは、次男も三男もいるのか?
はい、います。
でも関東ではありません。
九州の筑後川が 「筑紫次郎」、四国の吉野川が 「四国三郎」 の名で親しまれています。
この三兄弟は、その流域面積の広さや景観の素晴らしさから 「日本三大河川」 と称されています。
でも、長さだけで比べれば日本一は新潟県と長野県にまたがる信濃川(367km) が日本一。
3位は北海道の石狩川(268km) です。
こちらも利根川とともに 「日本三大河川」 に数えられています。
さてさて、なんで今日はこんな話をしたのかというと、僕は昔から利根川に 「坂東太郎」 という人の名前が付いていることに “謎学” を感じていたのです。
だって、「筑紫次郎」 と 「四国三郎」 は語呂合わせですからね。
どーても、いいんです。
元は 「坂東太郎」 ありきですからね。
では、なんで人の名前なんだろうか?
もしかしたら、昔々に利根川と深い関わりがあった人がいたんじゃなかろうか?
って、謎を追いかけて、探しまくっていたのです。
そ、そ、そしたらーーーーっ!
いたんですよ!
坂東太郎さんが!!!!
ということで今日は、前橋市内を流れる利根川周辺を歩き回り、坂東太郎ゆかりの神社や伝説が残る場所を訪ねてきました。
そ、そ、そしたら、なんと、太郎さんには弟(坂東次郎) もいたんです!
ということは、筑紫次郎は弟ではなかった?(名字が違うから九州に養子に出された別の弟かもしれませんが)。
おもしろいですね。
伝説を訪ねる謎学の旅って!
Posted by 小暮 淳 at 22:33│Comments(0)
│謎学の旅