2016年05月20日
湯守との出会い
昨晩、前橋市大友町にある群馬県公社総合ビルでイベントがあり、ゲストスピーカーとして講演をしてきました。
いただいていたテーマは 「出会い」。
ということで、湯守(ゆもり) の仕事についてお話をさせていただきました。
湯守とは、読んで字のごとく、湯(温泉) を守っている人のことです。
昔は、どこの温泉地にもいました。
でも昭和の高度成長期以降、温泉地が湯治場から観光地へと変貌する過程で、湯の質は二の次三の次へと価値が降格され、湯守の存在すら認識されなくなってしまいました。
でも、いるんですよ!
何百年という長い年月を、何代にもわたって湯を守り続けている職人肌の湯守が!
そんな人たちの仕事を、短い時間でしたが紹介しました。
では、どうやったら湯守のいる宿を探し当てることができるのでしょうか?
その目安となる条件は3つあります。
「自然湧出」 「自然流下」 「完全放流」 です。
人の手が加わらずに自噴している湯を、地形の高低差だけを利用して浴槽へ流し込み、そして、かけ流している湯のことです。
これら一連の湯の流れを管理するには、相当に腕の良い、熟練された湯守でないとできません。
これに対して、真逆の温泉があります。
「掘削揚湯」 「動力給湯」 「循環ろ過」 です。
機械で掘って、くみ上げ、給湯装置により湯を一定の温度に管理して、ろ過しながら浴槽の中で循環させている湯のことです。
こちらは、すべてコンピューターにより制御されていますから、湯守の存在はいりません。
マニュアルにしたがい従業員が操作しています。
ただし前者のように一切、人の手を加えずに自然のままで湯を提供している宿は、全国でも10%未満だといわれています。
では、どうしたら、そんな極上の湯を提供する宿を探せるのか?
これには、ちょっとした経験と知識が必要なんですけどね。
でも、なかなか新聞や雑誌、ブログ等では公表できないのが現状です。
講演やセミナーなどで、機会がありましたら、またお話しします。
Posted by 小暮 淳 at 12:36│Comments(2)
│講演・セミナー
この記事へのコメント
毎回楽しみに読ませていただいています。今回の「湯守」のお話の続きをもっと聞きた~い。先生、チャンスを下さい!
さて、ここでお話して良いものやら分かりませんが(削除して下さい)先生もよく御存知の湯宿温泉・旅館みやま荘さんが現在休業中。お客様にも人気の高い宿で決して経営的な原因ではないと思うのですが‥
勝手な詮索は止めにして、一人のファンとして出来る限りの早い営業再開を願うばかりで御座います。
さて、ここでお話して良いものやら分かりませんが(削除して下さい)先生もよく御存知の湯宿温泉・旅館みやま荘さんが現在休業中。お客様にも人気の高い宿で決して経営的な原因ではないと思うのですが‥
勝手な詮索は止めにして、一人のファンとして出来る限りの早い営業再開を願うばかりで御座います。
Posted by 水上のなべちゃん at 2016年05月21日 07:00
水上のなべちゃん
いつもご愛読いただき、ありがとうございます。
みやま荘さん、そうだったんですか!
来週、湯宿温泉へ行きますので、詳しいことを聞いてきますね。
いつもご愛読いただき、ありがとうございます。
みやま荘さん、そうだったんですか!
来週、湯宿温泉へ行きますので、詳しいことを聞いてきますね。
Posted by 小暮 淳
at 2016年05月21日 13:30
