2019年06月13日
ここは上州、極上の湯
梅雨の晴れ間。
なんて、いい天気なのだろうか!
こんな日に、家の中に居ては、もったいない!
だからといって、クルマで出かけたのでは、お天道様に申し訳ない。
と、自転車にまたがって、家を出ました。
さて、どこへ行こう?
そうだ、確か、図書館で企画展をやっていたはずだ。
我が家から群馬県立図書館までは、直線距離にして6~7キロ。
ちょうど、いい距離です。
暑からず、寒からず、絶好のチャリンコ日和。
風を感じながら、時々、鼻歌まじりで、ゆっくりとペダルを漕ぎ出しました。
群馬デスティネーションキャンペーン
群馬県立文書館連携展 「ここは上州、極上の湯」
1階ロビー、正面にデカデカと書かれています。
でも、仰々しいタイトルのわりには、コーナーの展示物は少なめで、ちょっとガッカリ!
「企画展て、これだけですか?」
いじわるにも僕は、職員に訊いてしまいました。
すると職員の言うことには、
「新聞などで紹介されたものですから、だいぶ借りられてしまいました」
とのこと。
展示物は、そのまま貸し出しているようであります。
気を取り直して、閲覧することに。
壁面は、草津や伊香保、四万温泉などの古い絵図です。
先日、文書館でも見たので、これは軽くスルーしました。
テーブルと棚には、県内外の温泉関連本が並びます。
お、おおおおーーーっ!!!
こ、こ、これは~!
田山花袋などの文豪に混ざって、なんと、僕の本が置かれていました。
『尾瀬の里湯』 と 『西上州の薬湯』 であります。
気を良くしたので本腰を入れ、椅子に座り、端から資料をむさぼり始めました。
すると、ある1冊の本に釘付けになりました。
昭和39年発行の 『上州の温泉』 みやま文庫(群馬県立図書館) であります。
この本に、55年前の 「県下温泉一覧」 が掲載されていました。
名前が記載されている温泉地は、66ヶ所。
現在は約100ヶ所ですから、だいぶ増えたことになります。
※(掘削技術が進歩したためと思われます)
で、僕が釘付けになったのは、今は無き “消えた温泉” です。
数えると、21ヶ所もありました。
そして、消えた温泉には、共通の特徴がありました。
圧倒的に「鉱泉」 が多いのです。
そして、エリアでいえば、県の東部と西部に集中しています。
何よりも驚いたのは、桐生や太田、伊勢崎にも半世紀前は、冷鉱泉ながら温泉宿が存在していたということです。
ぜひ、これらの跡地を探し出して、何らかの形として著したい思いました。
さっそく一覧のコピーをとり、ルンルン気分でチャリンコを漕いで帰ってきました。
Posted by 小暮 淳 at 21:04│Comments(3)
│温泉雑話
この記事へのコメント
なんだかご縁があったのか、成行きで 赤●山検定 を受けてみることになりまし。
テキストの中に、赤城山にも消えた温泉があることを知って努力すると無駄はないな~と
先日、 環湖荘へ立ち寄り、環境の良さに久々感動して帰ってきました。でも移動の途中で温泉に入っていなくて、次回は温泉に。
テキストの中に、赤城山にも消えた温泉があることを知って努力すると無駄はないな~と
先日、 環湖荘へ立ち寄り、環境の良さに久々感動して帰ってきました。でも移動の途中で温泉に入っていなくて、次回は温泉に。
Posted by ぴー at 2019年06月17日 10:36
なかなか毎日よめませんで
お父様は赤城山の環境保護家でいらしたんですね
赤城山の麓の住人として感謝
遺志は継げるかは自信がないですが励んでみます
お父様は赤城山の環境保護家でいらしたんですね
赤城山の麓の住人として感謝
遺志は継げるかは自信がないですが励んでみます
Posted by ぴー at 2019年06月17日 10:42
ぴーさんへ
「山の自然は麓の人たちのためにある」
と生前にオヤジは言ってました。
キャサリン台風の教訓が、自然保護活動の原動力になっていたようです。
両親の金婚式の祝いで、一族全員で鍋割山に登り、山頂で乾杯したことが懐かしく思い出されます。
「山の自然は麓の人たちのためにある」
と生前にオヤジは言ってました。
キャサリン台風の教訓が、自然保護活動の原動力になっていたようです。
両親の金婚式の祝いで、一族全員で鍋割山に登り、山頂で乾杯したことが懐かしく思い出されます。
Posted by 小暮 淳
at 2019年06月18日 10:44
