2019年11月16日
高原千葉村温泉 「高原千葉村」④
温泉ファンの間では、“幻の温泉” とも呼ばれた群馬県内でもマニアックな温泉です。
その名も、高原千葉村温泉。
なぜ、そんなネーミングなのか?
場所は、みなかみ町相俣。
昭和48年(1973) に、千葉県千葉市が市民の保養目的しとて建てた施設なのです。
約41万500平方メートルの敷地にキャンプ場、スキー場、テニスコート、青少年自然の家、ロッジ、ログハウスなどの野外スポーツ施設を所有しています。
温泉が湧いたのは昭和53年(1978)。
昔から雪解けの早い所があり、掘削したところ湧出したとのこと。
ところが、この温泉が、たちまち評判になりました。
このあたりでは珍しい、硫黄を含んだ乳白色の湯だったのです。
「季節や天候によって色が変化する不思議な湯です」
最初の取材時、当時の管理事務所長さんが言った言葉を覚えています。
僕は過去に3回訪ねていますが、確かに3回とも色が違いました。
1回目は、少し緑がかった抹茶ミルク色。
2回目は、完全なる乳白色。
3回目は、半透明で湖のように神秘的なエメラルドグリーンでした。
では、なぜ、温泉ファンから “幻の温泉” といわれたのか?
まずは、群馬県にありながら千葉市の施設だということ。
もちろん一般客も 「市外者料金」 を払えば利用は可能ですが、あまり知られてなかったようです。
そして一番の理由は、日帰り入浴客を受け入れていなかったことです。
この二重のハードルのため、なかなか温泉ファンでも未体験の人が多い温泉でした。
さて、ここまで読んで、なにか気づきませんでしたか?
そうです! 僕の文章が 「でした」 と過去形なんです。
残念ながら、利用者数低下などの理由により今年の3月で廃止されてしまいました。
でも、ご安心ください!
みなかみ町が今年4月、千葉市から施設を取得いたしました。
そして現在、施設運営を希望する民間業者を募集しています。
ぜひ、温泉好きの経営者さんがいましたら、ご一報ください!
みなかみ温泉大使からのお願いです。
幻の温泉を復活させましょう!
●問い合わせは、みなかみ町観光商工課 TEL.0278-25-5018
Posted by 小暮 淳 at 11:43│Comments(4)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
いい湯だけに廃止は残念でしたが、いいニュースでうれしいですね。
Posted by つっちー at 2019年11月16日 12:55
つっちーさんへ
ですね、朗報です。
「みなかみ18湯」 の一湯ですから、復活を待ち望んでいます。
ですね、朗報です。
「みなかみ18湯」 の一湯ですから、復活を待ち望んでいます。
Posted by 小暮 淳
at 2019年11月16日 22:43

先日、温泉批評(こちらも2019秋で休刊)で記事になっていましたね
復活を期待する一人でーす。
復活を期待する一人でーす。
Posted by ぴー at 2019年11月18日 15:12
ぴーさんへ
泉質の良さは、お墨付き!
僕も復活の日を、今か今かと待っています。
泉質の良さは、お墨付き!
僕も復活の日を、今か今かと待っています。
Posted by 小暮 淳
at 2019年11月19日 10:47
