2021年06月09日
まだ龍を見ていない
きっかけは、4年前の取材でした。
当時、僕は高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) に、『ぶらり水紀行』 という旅エッセーを連載していました。
※(一部は上毛新聞社刊 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 に収録)
その日、訪れたのは上野村の野栗沢川にある 「龍神の滝」。
大蛇が棲みついていたという伝説があり、昔は村人が近寄らなかったという滝です。
落差は約20メートル。
3段に分かれて落ちる様は、確かに龍が天へ向かって飛び立とうとしている姿にも似ています。
「小暮さんは、龍を見たことがありますか?」
滝の前で、突然、同行のカメラマン氏に訊かれました。
「りゅう?」
「ええ、龍を見た人は幸運をつかむといわれています」
彼の話によれば、財界や芸能界で活躍する有名人の中には、龍を見てから成功した人が少なくないといいます。
「龍ね、本当にいるのかね?」
「ええ、いるのなら、ぜひ、見てみたいものですね」
その時、僕は一冊の本を思い出しました。
木村秋則・著 『すべては宇宙の采配』(東邦出版)
そうです!
木村さんは、いっとき話題となった “奇跡のりんご農家” と呼ばれた人です。
絶対に不可能と言われた無農薬、無肥料でのりんごの栽培に成功したニュースは、当時、テレビのワイドショーに取り上げられ、木村さんのキャラもユニークだったため、引っ張りだこだったことを思い出します。
あの時、りんごとともに話題になったのが、“龍の目撃” でした。
木村さんは高校2年生の時と30数年後の2度、龍を見たことが著書には書かれています。
そして、「龍を見た人は幸運をつかむ」 という言い伝え通り、過去に誰もなしえなかった “奇跡のりんご” の栽培に成功したのです。
「龍神の滝」 から4年……
僕は、すっかり龍の存在を忘れていました。
ところが!
また取材の途中で、龍の話題が出たのです。
読者のみなさんは、覚えていますか?
先日、テレビのロケハンで “座敷わらし” の出る宿を訪れた話を?
※(当ブログ2021年6月1日 「霊道を走る座敷わらし」 参照)
あのとき、宿の主人から霊の通り道である 「霊道」 の話を聞きました。
そして、“座敷わらし” は必ず霊道上の部屋に現れることを。
実は、その時、こんな話も聞いたんです。
「霊道の上は、そのまま “龍道” でもあるんです」
「りゅうどう?」
「ええ、龍の通り道です」
なるほど!
霊に道があるように、龍にも道がある。
ということは、目撃例を集めれば、そこに “龍道” が存在するということですね。
手がかりとしては、やはり滝や神社など “龍神伝説” のある場所が、目撃例も多そうです。
必ず、龍の通り道を探してみせますぞ!
謎学の旅は、つづく……
Posted by 小暮 淳 at 13:00│Comments(0)
│謎学の旅