2022年10月31日
北の町から届いた牧水の手紙
きっかけは、地元紙に載っていた記事でした。
≪町民団体が冊子作成≫
≪牧水歩いた みなかみ知って≫
歌人の若山牧水 (1885~1928) は、大正11(1922)年に群馬県みなかみ町を訪れています。
今年は、その訪問からちょうど100年後にあたります。
その記念もあり、牧水の短歌愛好家が集う 「みなかみ町牧水会」 が中心となって、牧水のたどった所を一冊にまとめたという記事でした。
冊子の題名は 『千日堂から牧水が眺めた・みなかみ みなかみ町名の由来』。
編集は、「みなかみ町まちづくり協議会 月夜野支部」 とあります。
だだし、“非売品” とのこと。
でも、欲しい!
旅と温泉と酒を愛した牧水のことを、もっと知りたい!
しかも、非売品となれば、何が何でも手に入れたい!
ということで、すぐに、みなかみ町観光協会に電話を入れました。
「みなかみ温泉大使の小暮です」
申し訳ないが、冊子を手に入れるために肩書を利用させていただきました。
「非売品とのことですが、なんとか手に入りませんかね?」
すると担当者は、こう言いました。
「編集の委員長が私の高校の恩師なんですよ。訊いてみます」
そして1か月後の先日、待望の冊子が届きました。
A5判、78ページの簡易冊子であります。
でも本文はカラーで、牧水の旅の様子が時系列に記されています。
みなかみ町は平成17(2005)に、月夜野町と水上町と新治村が合併して誕生しました。
ほとんどの人が、水上町をひらがな表記にしただけだと思い込んでいるようですが、違います。
若山牧水が大正11年の旅を記した 『みなかみ紀行』 に由来します。
本著は、そんな町の説明から始まります。
そして、沼津→東京→信州→嬬恋村→草津温泉→花敷温泉→沢渡温泉→中之条→渋川→沼田→法師温泉→笹の湯(現・猿ヶ京温泉)→湯宿温泉→沼田→老神温泉……
と、2週間にわたる旅の様子を古い町の写真を交えながら紹介しています。
出色は、なんといっても牧水が旅の最中に妻・喜志子さんに宛てた手紙の文面を 『みなかみ紀行』 の本文と交互に並べている構成にあります。
牧水はマメに手紙を出しており、日付と時刻まで記しています。
よくぞ、こんなにも手紙が残っていたと、感心します。
みなかみ町まちづくり協議会月夜野支部のみなさん、ありがとうございました。
心より感謝いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
僕も町の温泉大使として、牧水が愛した “みなかみ” の温泉を、全国に紹介していきます。
Posted by 小暮 淳 at 12:03│Comments(2)
│読書一昧
この記事へのコメント
小暮大使
ご紹介ありがとうございます。そろそろ以前のように牧水にならってお酒、行きませんか!よろしくお願い申し上げます。
担当者:Tより
ご紹介ありがとうございます。そろそろ以前のように牧水にならってお酒、行きませんか!よろしくお願い申し上げます。
担当者:Tより
Posted by 担当者:Tより at 2022年10月31日 12:19
担当者:Tさんへ
これはこれは担当者様!
大変お世話になっております。
“酒” と聞けば、居ても立ってもいられません。
やっぱり水上といえば、居酒屋 「安兵衛」 ですかね?
いつでも、馳せ参じまする !
これはこれは担当者様!
大変お世話になっております。
“酒” と聞けば、居ても立ってもいられません。
やっぱり水上といえば、居酒屋 「安兵衛」 ですかね?
いつでも、馳せ参じまする !
Posted by 小暮 淳
at 2022年11月01日 00:06
