2024年04月04日
「じゅん」 と 「じゅん」
自分と名前が同じだからかもしれません。
昔から、お2人には親近感を抱いていました。
「いしかわじゅん」 氏と 「みうらじゅん」 氏。
お2人は、ともに漫画家です。
いしかわじゅん氏は、現在購読している新聞に4コマ漫画を連載中で、僕は毎朝、真っ先に目を通すファンです。
特に、登場するネコの 「正ちゃん」 が超絶にカワイイのです。
八割れ顔の正ちゃんに、メロメロになっています。
みうらじゅん氏は、僕と同い年。
同時代のサブカルチャーに、いそしんで育ったという共通点もあり、より親近感がわきます。
漫画家としてだけでなく、イラストレーターやエッセイストとしてもマルチな活躍をしている方で、「マイブーム」 や 「ゆるキャラ」 などの新語を生み出した先駆者でもあります。
そんな2人の、漫画家以外の共通点って、知ってますか?
小説家です!
お2人が小説を書かれていることは、知っていました。
でも、読んだことはありませんでした。
正直に申せば、あえて手に取って、読んでみようとは思わなかったからです。
ががっ!
日々徳を積んでいる僕は、最近、運気が急上昇中であります。
人との出会い、物との出合いが、奇跡的な頻度で訪れています。
まさに、お2人との本との出合いも、ミラクルでした。
某月某日、某古書店でのこと。
時間つぶしに、文庫本の棚を眺めていると……
いきなり、平仮名7文字が目に飛び込んで来ました。
“いしかわじゅん”
「ほほう、これが噂の小説ね」
と手に取りました。
そして、しばらくすると、また、平仮名6文字の名前が!
“みうらじゅん”
「あらら、偶然なこともあるものだ。しかも同じ “じゅん” つながり」
ついでに僕も “じゅん” ですから、これは何か天啓のようなものを感じました。
ゆえに、即、購入!
いしかわじゅん・著 『吉祥寺探偵局』 (角川文庫)
完全なるギャグ探偵小説。
私立探偵の薬師丸金語楼と幼馴染の野間刑事のドタバタ劇です。
2人の関係は、まるでルパンと銭形警部のよう。
昭和に書かれた小説ですから、ギャグもコテコテの昭和。
コンプライアンスなんていう意識がなかった時代ですから、暴言のオンパレード。
それでも、なんとか探偵小説の体は保っているので、最後は必ず金語楼の推理が冴えます。
みうらじゅん・著 『愛にこんがらがって』 (角川文庫)
いやはや、彼は天才です。
いや、基(もとい)!
変態です。
とにかく冒頭から、とんでもないストーリーが展開します。
ミュージシャンの乾は、ライブが終わった後、突然、180cmはある身長の女に 「御主人様になってください」 と懇願されます。
そして、その日から、御主人様と奴隷の関係が始まるのです。
奇想天外なSM官能小説です。
こちらもコンプライアンス的に、令和の現代では受け入れてもらえない作品かもしれませんね。
でも、僕は好きです! (いい歳をして興奮しました)
ということで、今日は大変貴重で珍しい本を2冊、ご紹介しました。
勇気と好奇心のある方は、一読されたし!
あなたの知らない未体験ゾーンへと、いざなってくれる迷著です。
Posted by 小暮 淳 at 11:44│Comments(2)
│読書一昧
この記事へのコメント
私の好きそうな本の紹介ありがとうございます(^_^)
もちろん早速購入しました(*^_^*)
どちらを買ったかは言わずもがな
興奮したいと思います(^^)v
もちろん早速購入しました(*^_^*)
どちらを買ったかは言わずもがな
興奮したいと思います(^^)v
Posted by みわっち at 2024年04月04日 21:01
みわっちさんへ
あんたも好きね~!
ぜひ、ティッシュペーパーを用意して、お読みください。
(もちろん、鼻血が出たときのためですよ)
あんたも好きね~!
ぜひ、ティッシュペーパーを用意して、お読みください。
(もちろん、鼻血が出たときのためですよ)
Posted by 小暮 淳
at 2024年04月04日 23:14
