2021年09月26日
『末期の酒』 再演
『末期の酒』 という話を覚えていますか?
昨年9月、僕は高崎市のフリーペーパー 「ちいしんぶん」 に、≪忠治外伝 末期の酒 「牡丹」 を探しに≫ という記事を書きました。
嘉永3(1850)年に国定忠治が関所破りの罪で、大戸 (群馬県東吾妻町) の処刑場で磔(はりつけ)の刑に処せられた際、“末期の酒” に選んだのが 「牡丹」 という酒だったという内容でした。
この記事が発端となり、忠治ファンや地酒マニアの間で、小さなムーブメントが起き始めました。
今年3月、群馬テレビ 「ぐんま!トリビア図鑑」 で、『伝説のお大尽 「加部安」 とは?』 放送。
番組では、僕がリポーターとなり、当時 「牡丹」 を醸造していた 「加部安」 こと加部安左衛門の酒蔵跡を訪ねました。
この番組の冒頭とエンディングに流れたのが、落語の 『末期の酒』 でした。
『末期の酒』 は、前橋市在住の噺家、都家前橋(みやこや・ぜんきょう) さんの創作落語です。
前橋さんと僕は、飲み屋の常連同士。
昨年、「ちいきしんぶん」 の記事を見せたところ、いたく感動して、この話を落語にしてくださったのでした。
さて、群馬テレビで放送されると、「末期の酒」 は、各方面で反響がありました。
今年4月、朝日新聞が ≪国定忠治の最期の一献 落語に≫ と見出しを付けて、大々的に報道しました。
これに触発され、がぜん奮起したのが、都家前橋さんであります。
「番組で放送されたのは、ほんのさわりの部分だけ。ちゃんとした落語に仕上げたい」
と一念発起!
めでたく、このたび完成しました。
題して、『末期の酒 ~牢番編~』
ということで昨日、前橋市内の某会館にて、完成お披露目会を兼ねたユーチューブ用の収録が行われました。
コロナ禍の緊急事態宣言下のため、関係者のみの入場で行われましたが、僕も “発案者” という特別枠にて、観覧させていただきました。
忠治が処刑前夜、末期の酒を所望します。
出された酒は、はたして本当に 「牡丹」 なのか?
ばくち打ちの忠治らしく、役人と最期の賭けをします。
その丁々発止の妙技が、笑いを誘います。
さて、その結末は、いかに!?
ユーチューブでの配信日が決定しましたら、お知らせします。
乞う、ご期待!
※(落語ができるまでの概略は、当ブログの2021年2月27日 「忠治と落語」 を参照)
Posted by 小暮 淳 at 12:32│Comments(2)
│謎学の旅
この記事へのコメント
小暮淳様。いつも楽しく読ませて頂いています。
最近「御酒印」もできて、各地の酒蔵さんが連携していますね。
群馬県も県内で連携して、全酒蔵を回ると満願成就的なものがもらえるとうれしいかもです。
これからも応援しています。
最近「御酒印」もできて、各地の酒蔵さんが連携していますね。
群馬県も県内で連携して、全酒蔵を回ると満願成就的なものがもらえるとうれしいかもです。
これからも応援しています。
Posted by 北楠清名 at 2021年10月02日 22:40
北楠清名さんへ
ご愛読、ありがとうございます。
「御酒印」 いいですね。
群馬県、とくに県都・前橋は、全国で日本酒の購入額が日本一だそうです。
それほど日本酒好きの県民なのですね。
北楠さんのアイデア、参考にさせていただきます。
温泉同様、群馬の地酒も “日本一” にいたしましょう!
ご愛読、ありがとうございます。
「御酒印」 いいですね。
群馬県、とくに県都・前橋は、全国で日本酒の購入額が日本一だそうです。
それほど日本酒好きの県民なのですね。
北楠さんのアイデア、参考にさせていただきます。
温泉同様、群馬の地酒も “日本一” にいたしましょう!
Posted by 小暮 淳
at 2021年10月03日 12:53
